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OPBFバンタム級新チャンピオンに

栗原慶太がストロング小林との死闘制す
OPBFバンタム級新チャンピオンに

2018年12月25日 1時27分

  マーク・ジョン・ヤップ(六島)が返上して空位のOPBFバンタム級王座決定12回戦は24日、大阪市の住吉区民センターで行われ、同級3位、栗原慶太(25=一力)と同級6位、ストロング小林佑樹(27=六島)がともに初タイトルをかけて対戦。栗原が前半に3度ダウンを奪うも、小林が驚異の粘りで反撃して盛り返して接戦となり、最終12ラウンドに栗原が4度目のダウンを奪って3-0判定勝ちした。

 セミの53キロ8回戦は、前日本S・フライ級王者、久高寛之(仲里)がフィリピン出身のジェイアール・エスティモス(六島)と再起戦を戦ったが、引き分けに終わった。また、六島ジム期待の大阪商大ボクシング出身のミドル級・国本陸、S・バンタム級・桑畑デカナルド闘凜生(とうりお)はともにTKO勝ちを飾った。

栗原(左)は小林の粘りにあいながらも王座獲得

◇OPBFバンタム級王座決定12回戦
栗原慶太(一力)[3-0(113-111×3)]ストロング小林佑樹(六島)

 立ち上がりに小林は顔面をグローブでガードして接近を図ったところ、栗原の右フックが側頭部をとらえて小林はダウン。2回は栗原の左フックがカウンターで決まって、小林は再びダウン。

 一方的な展開になると思えたが、小林が3、4と左フックのボディ連打から逆襲に転じて、4回終了時の公開採点は3ジャッジが2ポイント差で栗原。

 5回も小林が攻めたが、終了ゴング直前に放った栗原の右ストレートで小林がまたもやダウン。ゴング後のパンチと小林陣営は抗議するも認められなかった。かなりのダメージを負ったに見えた小林は必死に打ち返して6、7、8回と明白にラウンドを支配。9回にはバッティングで栗原の右まぶたが切れた。3度のダウンを奪った栗原のポイントの貯金が失われる展開となり、会場がヒートアップした。

 11回には押し込まれていた栗原がジャブを突いて、距離をとる戦法にスイッチ。12回も攻め込まれたが、終了寸前に左フックを決めて、4度目のダウンを奪った。採点は3者とも113-111で栗原が初のタイトル挑戦を実らせた。栗原は13勝11KO5敗、小林は14勝8KO8敗。

 終了直前にダウンを奪わなければ、小林の大逆転勝利を許しかねなかった栗原は「小林選手は本当にストロングで気持ちも強かった。12回はここで倒すと珍しく叫んでコーナーを飛び出しました。ガードも悪いし、右が大振りになりすぎました」と試合を振り返ったが、妻と2人の子ども、東京から駆けつけた友人らの祝福に笑顔いっぱいだった。

◇53キロ8回戦
久高寛之(仲里)[引き分け1-1(77-76、75-77、77-77)]ジェイアール・エスティモス(六島)

◇ミドル級8回戦
国本陸(六島)[TKO1回1分50秒]甲斐斗志広(宮崎ワールド)

◇S・バンタム級6回戦
桑畑デカナルド闘凜生(六島)[TKO2回1分39秒]谷口陽祐(奈良)

◇51.2キロ6回戦
ぴょん拓也(六島)[TKO5回1分45秒]平井雅樹(宮崎ワールド)

◇51.5キロ6回戦
古谷昭男(六島)[3-0(59-55×2、60-54)]田島厳輝(広島三栄)

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