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木村翔が3.30上海で再起戦「世界前哨戦になれば」

2019年3月7日 16時13分

 前WBO世界フライ級チャンピオンの木村翔(青木)が7日、東京・高田馬場のジムで記者会見を開き、3月30日に中国の上海で昨年9月の王座陥落以来となる再起戦に臨むと発表した。

インパクトのある勝利で世界再挑戦をつかみたい木村

 試合はOPBFシルバー・フライ級王座決定10回戦で、相手はミニマム級で2度の世界挑戦経験があるウィチャー・プライカオ(タイ=ピグミー・ゴーキャットジム)。プライカオは60勝24KO10敗2分の戦績を誇る37歳の大ベテラン。直近の試合は昨年4月で、暮れに世界挑戦して敗れた坂本真宏(六島)に6回TKO負けしている。

 スーツ姿で会見に臨んだ木村は「前回の試合が終わってから、2カ月間は遊ぶだけ遊んだ。体力を戻すのはきつかったけど、いまはスタミナもついてきた。チャンピオンだったことは忘れて、チャレンジャーの気持ちで世界のベルトをまた獲ることしか考えていない」と意気込みを口にした。

 木村は前回、田中恒成(畑中)にベルトを奪われ、「何が足りないかと考えたら、サイドに動いて攻撃するとか足が足りないと思った」と分析。現役最高のスキルを持つと言われるワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の動きを研究するなど、新たなスタイルを模索し始めた。

 有吉将之会長は「いろいろと技術面に興味を持ち始めたのはありがたい。木村は変わったというところを見せたい」とコメントし、打ち合いだけでなく、ボクシングの幅を広げていることをアピールした。

 世界再挑戦の見通しは立っていないが、有吉会長が「中国の主催者、ファンに、木村の世界タイトルマッチが見たい、と思わせるようなインパクトのある勝ち方をしたい」と言うように、中国のプロモーターに世界戦を組んでもらう、というのが陣営の描くプランの一つだ。

 五輪2大会金メダリストのゾウ・ジミンから中国で王座を奪い、知名度の高さは日本よりも中国で上回る木村は「次が世界前哨戦になればと思っている。しっかりKOを狙っていきたい」と燃えていた。

イベントは日中対抗戦、山内涼太、今野裕介ら出場

 なお、マックスパワー・プロモーションが主催する今回のイベントは「第5回日中ボクシング選手権」と銘打ち、ほかにも多数の日本人選手が出場する。

 日本フライ級11位の山内涼太(角海老宝石)、日本S・ライト級級2位の今野裕介(同)が中国人世界ランカーと地域戦を行うなど、対抗戦は5対5になる予定。木村は特別ゲスト扱いで赤コーナー(中国チーム)から登場する。

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