プロボクシング世界チャンピオン会(浜田剛史会長)主催のイベント「世界チャンピオンとディナーのひととき」が2日夕東京ドームホテルで開かれ、約300人が参加し、53人の元世界チャンピオンが駆け付けた。

世界獲得50周年を祝福された具志堅さん(中央)。沖縄の元王者たちと
この会は引退した元世界チャンピオンの集まりで、司会の高柳謙一アナウンサーがひとりひとり出席の元チャンピオンを紹介し、全員の集合写真を撮影して会はスタート。今年は具志堅用高さん(70歳)の世界チャンピオン獲得50周年のアニバーサリーに当たり、これを祝って具志堅さんを特別表彰。チャンピオン会の最高顧問で、この日参加した最長老の元チャンピオンでもある原田政彦さん(リング名ファイティング原田・83歳)から具志堅さんに花束が手渡された。
具志堅さんは1976年10月10日、山梨学院大学体育館でWBA世界J・フライ級王者ファン・グスマン(ドミニカ)を7回KOに沈めて世界王座獲得。プロ9戦目の世界獲得は当時日本人世界チャンピオンの最短記録だった。その後13度防衛はいまも破られていない日本記録。1972年に沖縄が日本復帰を果たしてから4年目に沖縄出身の初の世界チャンピオンが誕生するという時代背景もあった。
「本当に激しい戦いだったけど、KOで勝ってね。(沖縄が)本土復帰してすぐの頃に世界チャンピオンになれたのが一番うれしかった。沖縄だけでなく、本土に住む沖縄の先輩後輩たちが大騒ぎして喜んでくれてね、ありがとうと感謝されたのもうれしかった」と半世紀前の感動の時を振り返った具志堅さん。当時「100年に1人の天才」と騒がれていたが、「世界チャンピオンになってから自分は強くなった、それまでは全然強くなかったですよ」とも語っていた。
会場には具志堅さんが対ファン・グスマン戦はじめ現役時代の試合映像が流され、沖縄出身で具志堅さんの教え子でもある江藤光喜さん(元WBAフライ級暫定王者)が三線の演奏を披露し、沖縄色豊かなイベントを盛り上げていた。
今回は地方在住の元チャンピオンの参加も目立った。関西からは渡辺二郎、井岡弘樹、長谷川穂積、石田順裕、中部からは畑中清詞、田中恒成、東北岩手からは佐藤洋太、福井からは清水智信、九州&沖縄からは平仲信明、福原辰弥の各氏がかけつけた。
このディナー会は一昨年に2代目の会長に就任した浜田さんの「ファンとの交流の場を増やしたい」との強い思いから企画されたもので、今回が2度目。元チャンピオンたちは参加した熱心なファンたちからサインを求められ、一緒に写真撮影にも応じていた。主催側は毎年ボクシングの日(5月19日)の開催を恒例化したいというが、今年は会場が取れず、2週間遅れての開催となった。


