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久保隼が2階級制覇挑戦 5.26中国 WBAフェザー級

2019年4月19日 21時01分

 真正ジムは19日、神戸市内のホテルでWBA世界フェザー級10位、久保隼(29)が5月26日、中国・江西省撫州市でチャンピオンの徐燦(シュ・チャン=25)に挑戦すると発表、久保が2階級制覇に向けて抱負を語った。

2階級制覇にチャレンジする久保

 久保は17年4月、WBA世界S・バンタム級王者、ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)に11回TKO勝ちして、世界初挑戦でベルトを獲得。しかし、同年9月の初防衛に失敗。昨年4月、大沢宏晋(オール)との再起戦を2-1の判定で制して、階級を上げて再び世界を目指していた。

 12月に世界前哨戦を予定していたが、10月のスパーリング練習中にパンチを受け、右目を痛めた。ものが上下に2重に見える症状を訴え、専門病院で滑車神経マヒと診断された。「コップに水を入れようとしてこぼしてしまい、その時はもう引退かな」と思ったそうだ。

 しかし「自分にはボクシングしかない」と復帰を目指し、眼帯をしながらロードワークなどで体は鍛えていた。経過観察期間が終わり、今年3月8日に左目を右目の照準に合わせる手術を受けた。一晩入院、翌日に眼帯を外したところ「ものがパッと見えてうれしかった」。医師からはボクシング復帰のお墨付きは得ており、15日からはジムでの練習を再開している。

 王者チャンは身長175センチとほぼ久保と同体格で16勝2KO2敗。今年1月、米国でヘスス・ロハス(プエルトリコ)に3-0の判定勝ちして、中国3人目の世界王者となり、今回が初防衛戦。日本人選手とは16年12月、スパイス松下(セレス)をWBAインターナショナルS・フェザー級王座決定戦で3-0判定で破っている。

 山下正人・真正ジム会長は「ガードが固く、単発ではなく、しっかりパンチを打ってくるチャンピオンだ。久保が距離感を保って打って離れて、カウンターを決めていきたい」と攻略の一端を明かし、久保は「気持ちが強い選手だと思う。アウェーは気にならない、技術うんぬんより気持ちの入ったボクシングをやるだけ。最後は気持ちの勝負になると思う」と気持ちを何度も強調した。

 19日、大阪・北新地で飲食店「おにぎり竜」を開店した元WBO世界ミニマム級世界王者、山中竜也さん(24)とは真正ジムで切磋琢磨、心が通い合った大の親友。山中さんは初防衛戦後に頭部の負傷で現役引退、第二の人生をスタートした。

 久保は「みなさんの応援で試合ができるうれしさがあるし、みなさんのため、自分のため、そして竜也の分までがんばりたい」と2本目のベルト奪取を誓った。

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