5月25日、米フロリダ州キシミーでジャメル・ヘリング（米）との防衛戦を控えるWBO世界S･フェザー級王者の伊藤雅雪が合宿先のロサンゼルスでハイペースの調整を敢行している。これまで同様、現地ではルディ・エルナンデス、岡辺大介トレーナーの下、メイウッド・ジムで汗をかいている。

　驚くのはスパーリングのラウンド数で、日本でのスパーと合わせてすでに200ラウンドを超えているという。とくに先週は連日スパーリングを消化。1日12ラウンドは普通で、18ラウンドも行った日があったそうだ。今週は比較的少なめだが、この日（2日）のように徹底したシャドーボクシングで鍛えるメニューがあり、激しく体をイジメている。

「これに勝つと（上が）見えてきますね。もちろんトップランクが選んだ選手だから弱い相手ではないけれど、これくらいの相手には勝たないと始まらない、と僕は見ています。だから今回の試合は非常に大事なものになります」と伊藤。「この時期はいつも疲労がピーク」と明かしながらもV2に絶対の自信を隠せない。

　メイウッド・ジムには元IBF･S･バンタム級王者の岩佐亮佑（セレス）も合流。4月22日から5月10日の予定で腕を磨いている。「練習初日からスパーリングもガンガンやってコンディションはいい」と岩佐。

　2月に同地で勝利しIBF指名挑戦者の座をゲット。先週WBA･IBF統一王座にダニエル・ローマン（米）が就いた。ちなみにローマンは同ジムを拠点しているが、今のところ遭遇していないという。（三浦勝夫）