IBF世界S･フライ級タイトルマッチの前日計量が3日、米カリフォルニア州ストックトンで行われ、王者ジェルウィン・アンカハス（比）が114.2ポンド（51.8キロ）、挑戦者1位の船井龍一（ワタナベ）が114.4ポンド（51.8キロ）でリミットの52.1キロをクリアした。試合は4日（日本時間5日）、ストックトン・アリーナでゴングとなる。

　33歳で世界初挑戦となる船井（31勝22KO7敗）は前日の記者会見で「気持ちでは負けない。アグレッシブにいく」と決意表明。6度防衛中のサウスポー、27歳のアンカハス（30勝20KO1敗2分）は強豪ながらV6戦はドロー防衛と勢いが止まった。予想不利の船井は自慢の右でノックアウトを狙う。

　日本人選手がアメリカでの世界王座に就けば、昨年7月の伊藤雅雪（現WBO･S･フェザー級王者）に続く快挙となる。写真提供：ワタナベジム

船井コメント「日本とは違って計量は華やかでお客さんがいて華やかで、気分が上がりました。アンカハスも調子よく仕上げてきている印象です。相手は背が小さいけど、パンチが伸びてくると思うので身長は気にせず戦いたい。明日はどんな形でも勝つだけ。自分から仕掛けていきます」

　メインのIBF世界L･ヘビー級タイトルマッチは、王者アルツール・ベテルビエフ（ロシア）が174.4ポンド（79.1キロ）、挑戦者ラディボエ・カライジッチ（ボスニア・ヘルチェゴビナ）が173ポンド（78.4キロ）をマークした。

　主催はトップランクでESPNが全米に生中継。日本ではWOWOWメンバーズオンデマンドで5日午前11時ごろから先行ライブ配信される。