米アリゾナ州ツーソンで11日（日本時間12日）ゴングとなるダブル世界タイトルマッチの前日計量が現地で行われた。WBC世界S･フェザー級王者ミゲール・ベルチェルト（メキシコ）と挑戦者フランシスコ・バルガス（メキシコ）がともにリミットの130ポンド（58.9キロ）でクリアした。

　両者は17年1月に対戦し、激闘の末にベルチェルト（35勝31KO1敗）が11回TKO勝ちでバルガス（25勝18KO1敗2分）から王座を奪った。再戦は当初今年3月にセットされたが、ベルチェルトが右手を負傷して5月に延期となった。

　海外のオッズメーカーは、これが5度目の防衛戦となるベルチェルトにかなり優位なオッズをつけているが結果はいかに。25日に米フロリダ州キシミーで防衛戦を控えるWBO世界同級王者、伊藤雅雪の今後にも影響を及ぼしそうな注目の一戦だ。

　もう一つの世界戦、WBO世界S･バンタム級タイトルマッチは、王者エマヌエル・ナバレッテ（メキシコ）が121.6ポンド（55.1キロ）、挑戦者の前王者アイザック・ドグボエ（ガーナ）が121.4ポンド（55.0キロ）で合格した。

　両者は昨年12月に対戦し、ナバレッテ（26勝22KO1敗）が大方の予想を覆してドグボエ（20勝14KO1敗）から12回判定で王座を奪取。ダイレクトリマッチの予想は、ナバレッテがやや優位と出ている。

　主催はトップランク、試合の模様はESPNで全米に生中継される。Photos: Mikey Williams/Top Rank