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井上尚弥が眼窩底骨折 ドネア戦代償も手術必要なし

2019年11月9日 23時20分

 WBSSバンタム級トーナメントで優勝を遂げたWBAスーパー・IBF世界同級王者の井上尚弥(大橋)が9日、後楽園ホールでメディアの取材に応じ、7日のノニト・ドネア(比)との決勝で右目眼窩底骨折をしていたことを明らかにした。

右目の状態を説明する井上と大橋会長

 井上は試合翌日の8日、都内の病院で検査を受け、右眼窩底と鼻の右下付近の2か所を骨折していると診断された。負傷したのは2ラウンド、右まぶたを切ることになったドネアの左フックをもらった時で、井上はそれを境に右目で見るものが二重に見えるようになった。試合中に「ヤバイ、やったかな」と骨折を疑ったという。

 井上によると「状況を詳しく聞いたら手術の必要はなく、次戦には影響がないと言われた」とのこと。ドクターはおそらく次戦を来春あたりと考えたと見られる。いずれにしても1ヵ月後に再検査をして、トレーニング再開の時期などを決める予定だ。

 大橋秀行会長は「普段はもらわないパンチをもらっていたのでおかしいと思っていた。あの状態で2ラウンド以降、よく戦ったと思う。原因がはっきりしたのでほっとした」と検査の結果を前向きにとらえた。

 井上は7日の試合後、米大手プロモーションのトップランクと契約したことを発表した。来年はアメリカで2試合という計画が立てられているが、まずは右目をしっかり治すことが次戦に向けた最初の仕事になる。

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