元3階級制覇王者リナレス 2.14アナハイム参戦
2020年1月7日 10時39分
2020年1月6日 18時09分
イギリスの老舗雑誌ボクシングニュース(BN)とアメリカのスポーツ専門局ESPNが年始にあたり「2020年に実現してほしい試合」をコメント付きで掲載している。チェックしてみるとなかなか興味深い内容となっている─。
10試合ピックアップしたBNが自国のヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュア(英)、元統一王者タイソン・フューリー(英)、さらにデオンタイ・ワイルダー(米)によるヘビー級3つ巴の争いから話を始めたのは当然か。ワイルダーvs.フューリー2は2月22日に開催が決まっている。
ただし、ジョシュアvs.フューリー、ジョシュアvs.ワイルダーに関しては対戦可能性を2/10とかなり低めの予想。実現が難しいだけに期待は高まるということか?
面白いのは井上尚弥(大橋)の対戦相手にWBC・S・フライ級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)を挙げているところ。「井上の体格ならS・フライ級に戻せるのではないか」とS・フライ級トップのエストラーダとの対戦を猛プッシュした。
解説の最後は「井上は階級を下げることに興味はないだろう」と断っているので少し安心するが、記事を書いたジョージ・ギグニー記者にとって、井上vs.エストラーダはこのあたりのクラスで最高のカードということだろう。ESPNも井上をピックアップしており、こちらは現実を踏まえ、WBOバンタム級王者ジョンリール・カシメロ(比)を対戦相手に挙げている。
20試合をピックアップしたESPNが冒頭に持ってきたのがライト級3冠王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とIBF同級王者テオフィモ・ロペス(米)の試合。BNも10試合の中にこれを入れている。
IBF王者になったばかりの22歳ロペスと、現役最高選手の一人ロマチェンコとでは格が違うようにも思われるが、ロペスが12月にリチャード・コミー(ガーナ)を2回KOで下し、王座に就いた試合がよほどインパクトを残したのだろうか。米英でロペスへの期待が非常に高いことは間違いない。
現役ナンバーワン、ミドル級とS・ミドル級のベルトを保持するサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)の見たい試合は、BNがカラム・スミス(英)戦とゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦、ESPNがデビッド・ベナビデス(米)戦をピックアップした。
カネロが次にどの階級で戦うかは未知数ながら、BNはカネロvs.ゴロフキン3の可能性を8/10とかなり高く見ている。ちなみにスミスとベナビデスはともにS・ミドル級王者だから、どうなるかは現時点でまったくわからないのだろう。
昨年ブレークしたWBA・IBF世界S・ライト級ジョシュ・テイラー(英)の見たい試合は、ESPNがWBO・WBC王者ホセ・カルロス・ラミレス(米)との4団体統一戦を挙げたのに対し、母国のBNが元4階級制覇王者マイキー・ガルシア(米)を引っ張り出してきたのは興味深い。
ガルシアはウェルター級進出に失敗したものの、S・ライト級なら今でも最も強いボクサーの1人という見方だろう。井上の相手にエストラーダを挙げたことからも、BNはやや遊び心を入れて、ESPNはあくまで実現の可能性を第一に考えて「見たい試合」をピックアップしたと言えそうだ。
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