ロマゴンvs.ヤファイのリングで行われたWBCフライ級タイトルマッチは、王者フリオ・セサール・マルティネス（メキシコ）が挑戦者5位ジェイ・ハリス（英）に3-0判定勝ち。昨年12月、王座決定戦で獲得した王座の初防衛を果たした。

　今後のメキシコ軽量級のエース候補と見なされるマルティネスが序盤から仕掛けてリード。ハリスは初回から鼻血を流す。しかし3回、右で反撃したハリスは、その後右目もカットしたが、パンチをリターンして応戦。7回には出だし劣勢に立たされたものの、逆に王者をのけ反らせ負けていない。

　それでも9回、再び攻勢をかけたマルティネスは10回早々、左右ボディーでハリスにヒザを着かせる。ハリスは気力を振り絞り終盤も対抗したが、逆転打は生まれず、押し切ったマルティネスが118-109、116-111、115-112のスコアで勝利に浴した。

　マルティネス（25）は16勝12KO1敗1無効試合。欧州＆英連邦王者のハリス（29）は17勝9KO1敗。Photo/SUMIO YAMADA

■フライ級世界王者
WBA　アルテム・ダラキアン（ウクライナ）
WBC　フリオ・セサール・マルティネス（メキシコ）
IBF　モルティ・ムザラネ（南アフリカ）
WBO　空位
※4月4日ジャーメル・マグラモ（比）と中谷潤人（M.T）で王座決定戦