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敗北乗り越え、2度世界王座に就いたサウスポー

きっかけのエピソード ビート選手名鑑 岩佐亮佑 
敗北乗り越え、2度世界王座に就いたサウスポー

2020年4月27日 17時57分

 中学時代はK-1の全盛期だった。空手経験のあった岩佐も大いに刺激されて「格闘技をやってみたいな」とちょうどウズウズしているところにオープンしたのが、セレスジム。

「当時の僕はチャランポランだったし、ひねくれてた。どうせ親も許してくれないだろうと諦めていたんですが、そしてたら父のほうから『やりたいならやってみるか?』と……」

 いざ通い始めるとハマった。強くなっていく実感があって、楽しくて仕方がなかった。

岩佐が育った旧ジムでの最後の1枚

 1年たったころ、ジムに珍客がやってきた。師匠のセレス小林会長が世界をかけて競ったマルコム・ツニャカオ。来日したのをいい機会にふらりと旧敵のジムを訪問し、即席のトレーニング会となったのだ。元世界チャンピオンのミット打ちを食い入るように見つめた。

「いつだったか、ジムの人に『ツニャカオみたいだね』と言われて初めて映像を見たんですが、ひと目で惚れたんですよ。あれで僕も柔らかいボクシングを志すようになった」

 岩佐の愛称“イーグルアイ”の由来もあらためて記すまでもあるまい。あれから13年の時間をかけ、チャランポランは世界チャンピオンになった。

 ボクサー岩佐をつくったといっても過言ではない場所は、このたび近くに移転。さまざまな感慨を胸にしまって、新たな旅立ち──。=ボクシング・ビート2018年7月号より=

小國から世界王座を奪った2017年9月の試合

■岩佐亮佑(いわさ・りょうすけ)
生年月日 1989年12月26日生まれ
出身 千葉県柏市
所属ジム セレス
アマチュア戦績 60勝6敗(千葉・習志野高で高校3冠)
スタイル 左ボクサーファイター
主なタイトル 日本バンタム級王者、OPBF東洋太平洋バンタム級王者、IBF世界S・バンタム級王者、IBF世界S・バンタム級暫定王者

◇戦績(30戦27勝17KO3敗)
2008.8.2 6R○ TKO5R0’43” 高橋慎弥(岐阜ヨコゼキ)
2008.10.16 6R○ 判定 エドガー・アレンデ(メキシコ)
2009.2.21 6R○ TKO1R2’11” 花木章年(大一スペースK)
2009.5.16 8R○ KO2R1‘58“ ウォーラウット・ムアンシマ(タイ)
2009.9.5 8R○ TKO7R1‘04“ ファラソナ・フィダル(インドネシア)
2010.1.16 8R○ 判定 マービン・タンパス(比)
2010.4.15 8R○ TKO7R 2‘14“ 佐藤裕樹(ハラダ)
2010.9.5 8R○ TKO4R1‘08“ 臼井欽士郎(横浜光)
2011.3.5 10R● TKO10R1‘28“ 山中慎介(帝拳)
※日本バンタム級タイトルマッチ、王座獲得ならず
2011.8.6 8R○ TKO2R0‘41“ ラス・マヌディン(インドネシア)
2011.11.18 10R○ 判定 ジェロッピ瑞山(千里馬神戸)
※日本バンタム級王座決定戦、王座獲得
2012.3.3 10R○ TKO1R3‘00“ 村井勇希(グリーンツダ)
※防衛1
2012.7.7 10R○ TKO7R1‘49“ 益田健太郎(新日本木村)
※防衛2
2012.10.27 10R○ 判定 デビッド・デラモラ(メキシコ)
2013.3.2 10R○ 判定 マーク・ジョン・ヤップ(比)
2013.7.6 10R○ 判定 ジェッカー・ブハウェ(比)
2013.12.6 12R○ TKO5R2‘52“ 椎野大輝(三迫)
※OPBFバンタム級タイトルマッチ、王座獲得
2014.3.25 12R○ リチャード・プミクピック(比)
※防衛1
2014.9.6 10R○ KO2R1‘03“ ロミー・ワッサー(インドネシア)
2015.2.18 10R○ TKO2R2‘55“ リカルド・ロア(比)
2015.6.13 12R● TKO6R2‘10“ リー・ハスキンス(英)
※IBFバンタム級暫定王座決定戦、王座獲得ならず
2015.11.24 10R○ 負傷判定5R0‘15“ マーロン・アルシリヤ(比)
2016.2.6 10R○ TKO7R1‘42“ デニス・トゥビエロン(比)
2016.7.12 10R○ KO3R2‘17“ パトムシット・パトムポン(タイ)
2017.3.2 10R○ TKO3R2‘55“ グレン・メデュラ(比)
2017.9.13 12R○ TKO6R2‘16“ 小國以載(角海老宝石)
※IBF・S・バンタム級タイトルマッチ、王座獲得
2018.3.1 12R○ 判定 エルネスト・サウロン(比)
※防衛1
2018.8.16 12R● 判定 TJ・ドヘニー(アイルランド)
※IBF王座陥落
2019.2.16 12R〇 負傷判定10R終了 セサール・フアレス(メキシコ)
※IBF・S・バンタム級挑戦者決定戦
2019.12.7 12R〇 TKO11R1‘09“ マーロン・タパレス(比)
※IBF・S・バンタム級暫定王座決定戦、王座獲得

昨年12月、アメリカで暫定王座獲得 Photo/SUMIO YAMADA
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