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あす世界ランカー対決 西谷和宏は虎視眈々

IBF3位の尾川堅一「さすがと認められる試合を」 
あす世界ランカー対決 西谷和宏は虎視眈々

2020年10月1日 16時26分

 あす2日後楽園ホールでゴングとなる「ダイナミックグローブ」の計量とPCR検査が1日、日本ボクシングコミッションで行われた。メインのS・フェザー級10回戦に出場する尾川堅一(帝拳)が58.8キロ、西谷和宏(VADY)は58.6でリミットの58.9キロをクリアした。

計量を終えた尾川(右)と西谷。KO決着となるか

 新型コロナウイルスの影響によって外国人選手の招へいができない中、実現した注目の日本人世界ランカー対決。世界ランキングは尾川がIBF3位を筆頭にWBA8位、WBO9位、 西谷はIBF7位にランクされている。

 尾川(24勝18KO1敗1分1無効試合)は昨年12月、WBOアジアパシフィック王者ジョー・ノイナイ(比)に5回負傷引き分けという不本意な一戦からの再出発。今回の試合はたび重なる延期で「気持ちが切れそうになったこともある」というが、計量後には「ベストな状態で臨めるので明日が楽しみ」と笑顔を見せた。

 1年のブランクを作って昨年2月に復帰してから3試合で2勝1分ながら「消化不良の試合が続いている」との言葉通り、尾川らしい強打は爆発していない。尾川は「直近の試合を見直して自分の動きのリズムというかテンポが遅いなと思った。躍動感を取り戻して日本タイトルのときみたいにどんどん行く姿勢が大事だと思う」と分析。豪快なKO勝利で力の差を見せつけ、世界再挑戦をアピールするつもりだ。

両選手は計量後にオンラインで会見した

 西谷(21勝12KO4敗1分)は2017年3月、土屋修平を下して日本ライト級王座を獲得して以来の後楽園ホール登場となる。

 尾川が日本チャンピオンだった時代から「強い選手。やってみたいと思っていた」と西谷。「日本人同士でトップを決めて、その選手が世界に挑戦する」というコースを理想とするだけに、尾川との対戦が決まったときは試合まで1ヶ月と期間がなかったにもかかわらず大歓迎。それが1ヶ月延びたのだから「プラスでしかない」は本心だろう。

 鳥取県出身者初の世界チャンピオンを目指す西谷は「この試合にかけている。尾川選手は(IBF世界)3位なんで、勝てばだいぶ近づける」と決意表明。序盤からアグレッシブなスタイルで尾川を撃破し、世界挑戦に前進しようとしている。

セミ8回戦に登場の梶(左)と矢島

 セミは日本S・フライ級2位の梶颯(帝拳)が矢島大樹(松田)と同級8回戦。ほかに日本S・フェザー級13位の波田大和(帝拳)と日本フェザー級17位の竹嶋宏心(松田)によるホープ対決(S・フェザー級8回戦)、デビューから4連勝中(3KO)の岩田翔吉(帝拳)と成塚亮(ワタナベ)によるL・フライ級8回戦などが組まれている。写真提供=帝拳ジム(計量写真)

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