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渦中の2階級王者バルデス、コンセイサンに競り勝つ WBC・S・フェザー級V1

2021年9月11日 16時20分

 中谷潤人vs.アンヘル・アコスタが行われた10日(日本時間11日)米アリゾナ州ツーソンのカジノ・デル・ソルのメインエベント、WBC・S・フェザー級タイトルマッチは、王者オスカル・バルデス(メキシコ)が挑戦者ロブソン・コンセイサン(ブラジル)に3-0判定勝ち。2月、ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)から奪った王座の初防衛に成功した。

バルデス(左)は苦しみながら勝利した

 VADA(ボランティア・アンチドーピング協会)が実施したドーピング検査で2度、違反物質が見つかり、試合開催が危ぶまれたバルデス。リングに上がることは一部で非難の的となった。それも影響してか、序盤はリオデジャネイロ五輪金メダリストのコンセイサンが攻勢をかけ、バルデスは右目尻が腫れ出す。

 しかしアマチュアスタイルから抜け出せない印象のコンセイサンはパンチが手打ち気味。踏みとどまったバルデスは会場の声援をバックに5回あたりから攻勢に転じる。中盤、得意の左フックを上下に決めて挽回する王者に9回、コンセイサンはクリンチ際でラビットパンチの反則を取られ減点1。事前に注意がなく、その後バルデスも同じパンチを放っただけに挑戦者には厳しい裁定となった。

 バルデスは10回に左目尻をカットするなど被弾も少なくないが、常に好戦的な姿勢を崩さず11ラウンド以降が初体験のコンセイサンをチェイス。終了ゴングともにセコンドと喜び合ったコンセイサンだが、公式スコアは117-110に115-112×2でバルデスがベルトを守った。

 少年時代から育った町ツーソンのファンを沸かせたバルデスは30勝23KO無敗。最後まで判定に不満だったコンセイサンは16勝8KO1敗。 Photo by SUMIO YAMADA

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