ロンドンのウェンブリー・スタジアムで4月23日に開催が決まったWBCヘビー級タイトルマッチ、王者タイソン・フューリーと暫定王者ディリアン・ホワイトの試合チケットが3日現地で販売され、3時間で8万5000枚が売り切れた。プロモーターのフランク・ウォーレン氏がSNSで明かした。

　カリスマ王者“ジプシー・キングス”フューリーはここ5試合をアメリカで戦っており、母国でファイトするのは18年8月のノンタイトル戦以来となる。注目のイギリス人対決であり、ウォーレン氏は会場に10万人の観客を入れられるよう、地元自治体に申請書を提出した。

　同スタジアムは2017年4月、WBA&IBFヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア（英）と元統一王者ウラジミール・クリチコ（ウクライナ）の一戦で9万人を動員したことが記憶に新しい。

　今回の試合はホワイトが試合報酬の配分をめぐって契約締結を渋り、難交渉の末に実現した。これが尾を引いているのが、ホワイトは1日に開かれた記者会見には姿を現さず、フューリーだけが出席。リング外でも話題を作っている。