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東洋太平洋フライ級王者の桑原拓が51秒TKO勝ち 山口仁也が中垣に競り勝ち日本ユース王座獲得

2023年3月14日 20時25分

 東洋太平洋フライ級王者の桑原拓(大橋)が14日、後楽園ホール「フェニックスバトル98」のメインに登場。51.5キロ契約8回戦でホセ・リバス(メキシコ)に1回51秒TKO勝ちした。

桑原はいきなりダウンを奪った

 WBA6位、WBC10位、IBF11位にランクされる桑原が自身初となるメキシカンとの試合を迎えた。開始早々、右アッパーから左フックでリバスがバッタリとダウン。再開後、左フックがカウンターで決まり、リバスがダウンするとノーカウントでストップとなった。

次戦は東洋太平洋王座の指名防衛戦が有力

 桑原は「チャンピオンとして初めての試合なので成長した姿をお見せしたかった。パワーだったり、仕留めに行くところだったりは良かったと思う。次のステージに行くためにはこういう試合も危なげなく勝たないといけない。世界に向かって突き進んでいきたい」と話した。

 桑原は12勝7KO1敗。リバスは18勝10KO15敗4分。試合の模様は19日(日)深夜3時55分からフジテレビで放送。

山口(左)は中垣との激戦を制した

◇日本ユースS・フライ級王座決定8回戦
山口仁也(三迫)[2-0(77-75×2、76-76)]中垣龍汰朗(大橋)
 アマチュアで8つのタイトルを獲得したサウスポー中垣は21年7月、花田歩夢と同じタイトルをかけてドロー。2度目のユース王座戦で大東文化大で主将を務めた山口との対戦を迎えた。

 スピードのある中垣はスタートから鋭いジャブ、左ストレートを打ち込んだ。山口もボディ打ちを決め、試合はスタートから好ゲームの予感。2回は早くも打撃戦。山口がボディ打ち、右フックで迫り、ペースを握りにかかる。山口は距離をつぶして中垣の左をつぶす作戦が奏功。中垣はパンチで左目の上をカットした。

 3回以降も打ち合う展開となった。山口のボディ打ち、右フックが有効だが、被弾の多い中垣も手を出して対抗する。後半、中垣が盛り返し、7回には左を決めて攻勢に出た。しかし8回は山口が踏ん張って中垣の逆転を許さなかった。山口は3勝2KO。初黒星の中垣は3勝2KO1敗2分。

山口の話「めちゃくちゃうれしいです。作戦通り気持ちで押し切る試合をしようと思っていた。(中垣は)アマチュアのときからうまくてやりづらい相手だけど勝てて本当に良かった。ユースのベルトを取れたので、日本タイトルを目指してまずはがんばりたい」

太一は右フック一撃で試合を決めた

◇S・フェザー級8回戦
それいけ太一(KG大和)[KO1回2分59秒]佐藤諄幸(厚木ワタナベ)
 日本S・フェザー級2位の太一が右フック一発で試合を決めた。初回終盤、佐藤が右フックを決めて太一の動きを一瞬止めるが、ここから太一が左右のフック、右アッパーで佐藤を攻めた。最後は太一の右フックで佐藤が横転。完全に効いてしまい、辛うじて立ち上がったものの10カウントとなった。太一は10勝6KO5敗。佐藤は7勝4KO4敗2分。

◇56.2キロ8回戦
河村真吾(堺春木)[3-0(77-75×3)]水谷直人(KGB大和)
 日本S・バンタム級11位の水谷とベテラン河村のサウスポー対決。河村がジャブから左ストレートにつなげ、水谷も譲らず右フックを決める立ち上がり。2回以降、河村が右フック、アッパー、左ストレートで攻めて有効打で上回るも、水谷が反撃に出るシーンもありスリリングな展開となる。3回に偶然のバッティングで両者ともに出血。4回は打撃戦で互いに左を決めてダメージを与えた。

 後半に入ると2人のペースはややダウンしたが、互いにパンチのよく当たる展開が続いた。水谷がボディ打ち、左フックで追い上げたものの、河村は崩れずに逃げ切った。河村は3連敗脱出。18年4月以来、9試合ぶりの勝利で16勝8KO9敗4分。水谷は9勝3KO9敗2分。

◇ミドル級8回戦
酒井幹生(角海老宝石)[負傷引き分け2回1分25秒]京原和輝(博多協栄)
 日本ミドル級1位の酒井に対し、京原が右フックから左を返して好スタートを切る。京原は2回にも右フックをヒットすると、酒井も打ち合いに出て右フックを打ち込んで試合は白熱。その矢先、偶然のバッティングで京原が左目上をカットし、試合続行不可能となった。酒井は5勝1敗1分。京原は6勝3KO2敗3分。

◇49.0キロ6回戦
石井武志(大橋)[TKO1回23秒]ジンナワット・リエンピス(タイ)
 昨年の全日本ミニマム級新人王の石井が長身のジンナワットに対し、ガードを固めて前へ。左ボディから右フックを打ち下ろし、一瞬にしてジンナワットをキャンバスへ。カウントを数えかけた主審がストップを宣言した。パワーを見せつけた石井は6勝5KO。しばらく立ち上がれなかったジンナワットは7勝6KO8敗。

◇バンタム級6回戦
田中湧也(大橋)[TKO5回55秒]スパーポン・ハンビチャチャイ(タイ)
 中央大出身で昨年B級デビューした田中のプロ2戦目はサウスポー対決。体格で上回る田中はリターンを狙うスパーポンのパンチを足で外しながらジャブ、左ストレートで迫った。2回に左カウンターをヒット。3回以降、田中は攻勢を強めてジャブ、左、右フックで攻めていくが、タフなスパーポンはよく手を出して抵抗した。5回、左カウンターを決めた田中はラッシュ。コーナーでグラついたスパーポンを主審が救った。田中は2勝1KO。スパーポンは3勝2KO2敗。

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