元プロボクサーの死刑囚で無罪を訴え続ける袴田巌さん（86）のドキュメンタリー映画「拳と祈り」（仮題）の制作費を募るクラウドファンディングが「READY FOR」15日にスタートした。期間は6月13日まで。制作には袴田さんの支援活動を続ける日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会も協力している。
https://readyfor.jp/projects/hakamadafilm

　監督の笠井千晶さんは袴田事件を取材して20年。今回のドキュメンタリー映画は笠井さんのこれまでの取材成果に加え、新たにボクシング関係者らにインタビューを重ねて構成する予定。来年春の完成を目指している。

　強盗殺人などの罪で死刑判決を受けた袴田さんは獄中から無罪を訴え続け、2014年3月に静岡地裁の再審開始決定により48年ぶりに釈放された。笠井さんは釈放された日の袴田さんと姉秀子さんに密着し、貴重な映像をカメラに収めた。釈放されて8年がたつ袴田さんだが、裁判はいまだ継続中で身分は死刑囚のまま。