L･ヘビー級の3団体統一王者アルツール・ベテルビエフ（ロシア＝カナダ、写真）がWBOの指名挑戦者アンソニー・ヤード（英）と防衛戦を行うことになった。このカードは年内に実現する見込みもあったが、ベテルビエフが前回の試合で負傷したため、1月28日、英国で開催される運びになった。場所は未定。ボクシングシーン・ドットコムが伝えた。

　IBF&WBC&WBO統一王者に君臨するベテルビエフ（37）は、これまで18勝18KO無敗のパーフェクトレコードを持つスラッガー。6月にニューヨークで行ったWBO王者ジョー・スミスJr（米）との統一戦で2回TKO勝ち。その時、ヒザを痛めたもようで、大事を取って年内の防衛戦を控えたという。

　WBO1位のヤード（31）も22勝21KO2敗の強打者。19年に当時のWBO王者セルゲイ・コバレフ（ロシア）に挑んで11回KO負け。翌年、英国のライバル、リンドン・アーサーに僅差の判定負けを喫したが、昨年12月、4回KO勝ちで雪辱した。ベテルビエフ戦に向けて11月19日に英国テルフォードで前哨戦を行う予定になっている。Photo by SUMIO YAMADA