デビューから12連続KO勝利で注目を集めながら今年に入って2連敗の土屋修平（角海老宝石）が20日、後楽園ホールのS･ライト級8回戦で、高桑和剛（輪島功一S）に2回1分36秒TKO勝ちした。

　川瀬昭二（松田）、中谷正義（井岡）に連続KO負けした土屋の再起戦。土屋は緊張から硬さが見られながらも、初回から連続KOを記録していたころを思わせるアグレッシブなボクシングを展開。狙いすました右を効かせると、連打をまとめて早くもダウンを奪った。高桑はこのピンチをなんとかしのいだが、2回にドクターチェックが入り、高桑の左眼の負傷が激しいことからTKOが宣告された。連敗脱出の土屋は「前は面白い試合ができればいいと思っていたけど、いまは本当にチャンピオンになりたい」と話した。戦績は15勝13KO2敗。高桑は9勝2KO8敗。

◇ウェルター級8回戦
新藤寛之（宮田）[2-0（77-76、78-75、76-76）]坂本大輔（角海老宝石）
　日本ウェルター級5位のサウスポー新藤が頭を下げて前に出てくる元ランカーの坂本に手を焼いた。新藤はストレート系のパンチでペースをつかもうとしたが、試合はクリンチやホールドが多発。単発ながら左をあてた新藤がわずかに上回った。坂本は1年5ヵ月ぶりの試合を飾れなかった。

◇S･ウェルター級6回戦
下川原雄大（角海老宝石）[中止]ヨドモンコン・シンマナサック（タイ）＝棄権

◇S･フェザー級8回戦
名雪貴久（船橋ドラゴン）[2-0（77-75×2、77-77）]一場仁志（角海老宝石）
　前に出る一場とカウンターを狙う名雪という構図。元ランカーの一場に対し、長身の名雪は後半から右をよく当てた。一場はミスブローが多かった。