WBOは9日付けでS･フライ級王者の井岡一翔（志成）と指名挑戦者の中谷潤人（M.T）の両陣営に対し、対戦交渉に入るようオーダーした。交渉期限は30日間。まとまらなければ入札となる。ホームページで明らかにした。

　4階級制覇王者の井岡（33＝29勝15KO2敗1分）は昨年大みそか、WBA王者ジョシュア・フランコ（米）との2団体統一戦に引き分け、WBO王座の6度目の防衛に成功した。かねてこのクラスを牽引するWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ（メキシコ）との統一戦を希望しているが、チャンピオンとしてだれが挑戦者でも受けて立つとも話している。

　一方、あすのボクシング界を担う存在と期待されている中谷（25＝24勝18KO無敗）は20年11月にWBOフライ級王者となり2度の防衛に成功。昨年11月にS･フライ級進出初戦に勝利し、同王座を返上した。その後、WBO･S･フライ級の1位にランクされ、井岡をターゲットに定めている。