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ボクシング・ビート1月号から 歴史を作った井上尚弥 4団体統一の意義

2022年12月20日 16時01分

 12月13日、東京・有明アリーナで挙行された日本初の世界4団体王座統一戦は、井上尚弥(大橋)がポール・バトラー(イギリス)に11回1分9秒ノックアウト勝ちし、バンタム級のベルトをすべて束ねた。メジャー4団体時代になって以降井上で9人目の快挙、バンタム級に「ただひとりのチャンピオン」が誕生するのも初めてのことだ。歴史をつくった井上はそのリング上で次なる野望――スーパーバンタム級進出を宣言している。《ボクシング・ビート1月号より》

 有明アリーナのソールドアウト1万5千の観客がひと際わいた。終盤の11ラウンド、右ボディ打ちから一段と攻撃のギアを上げた井上がバトラーをロープ際まで追い詰め、左右の連打を上下に叩きつける。

 あと少しで「井上と判定まで戦った4人目のボクサー」の称号を手にするはずだったイングランド人は、たまらずキャンバスに横転し、この回1分9秒コバックス主審(ハンガリー)が10カウントを数えて試合は終わった。これを見届けると、井上はコーナーに駆け上がり、恒例のビクトリー・ポーズ。

 バンタム級では1人もいなかった4団体統一チャンピオンが誕生した歴史的な瞬間だった。「4団体統一チャンピオンになりました。12月13日は最高です!」

 上半身に4本のチャンピオンベルトを誇示するように身にまとっていた。腰に巻き付けた黒いWBAベルト、たすき掛けにした緑のWBCベルト、右肩に赤のIBFベルト、そして左肩には奪ったばかりのWBOベルト。

 しかしここに至るまでは、バトラーは大いに井上に手を焼かせていた。攻撃ではなく、打ち合いに応じる代わりに守りに徹するという戦法をとってきたからだ。

 井上の予想通りの展開ではあったが、いくつか想定外のこともあった。まず、バトラー陣営が相当井上の戦法を研究してきたこと、そして小さな顔を持つバトラーは一見打たれ強そうには見えなかったが、実際はたまにすさまじい速さで飛び込んでくる井上のパンチをよけ損なっても、顔色ひとつ変えなかった。井上もあとで「予想した以上にタフだった」と認めている。..

 井上がバトラーを倒してバンタム級4団体王座統一を完遂するまで――興奮冷めやらない井上戦リポート全文はあす発売のボクシング・ビート1月号に掲載しています。今月は新年号付録カレンダーも付きます。

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