2014年10月22日水曜日

粟生隆寛、サルガドとの元世界王者対決制す

 元2階級制覇王者の粟生隆寛(帝拳)が22日、東京・代々木第二体育館の「ワールドプレミアムボクシング20 The Real」のセミファイナルに登場。元WBA、IBF世界S・フェザー級王者のフアン・カルロス・サルガド(メキシコ)と137ポンド契約10回戦を行い、3-0判定で勝利した。スコアは97-94、97-93、98-92。

 12年10月、ガマリエル・ディアスにまさかの判定負けで、WBC世界S・フェザー級王座から陥落して2年。再起4戦目の今回は3階級制覇に向けての“世界前哨戦”と銘打たれただけに、粟生がいかにしてサルガドを料理するかが注目された。

 体格で勝るサルガドは大きなパンチをラフに振ってくる予想通りのボクシング。初回を落ち着いて対処した粟生が徐々にピッチを上げるかに思われたが、それほど甘い展開は待っていなかった。

 粟生は「倒す」という意識が強いのか、ミスブローが目立つ。逆に5年前に同じ会場でホルヘ・リナレス(帝拳)を衝撃の初回KOで世界タイトルを奪取したサルガドは好調。長い右を粟生の顔面にヒットさせていく。3回にはサルガドの右フックが炸裂し、バランスを崩した粟生がダメージを負ったように見えた。粟生はボディ攻撃や左ストレートで反撃するが、サルガドの右も効果的で、試合は拮抗した展開が続いた。

 後半に入ってサルガドが徐々に落ちてくると、それに合わせて粟生が少しずつ上昇。終盤は優勢に試合を進め、最終10回、左を決めてからの猛攻でサルガドをダウン寸前に追い込み、見せ場を作った。「最後だけでした」と試合内容に不満顔の粟生は27勝12KO3敗1分。サルガドは26勝16KO4敗1分1無効試合。

◇S・フェザー級8回戦
尾川堅一(帝拳)[TKO7回44秒]高畑里望(ドリーム)
 日本S・フェザー級12位の高畑はリーチを生かして距離を取り、強打の尾川(同級15位)を近づけない作戦。1、2回と高畑はうまく戦ったが、尾川のパワーが試合を支配するまでに時間はかからなかった。4回、尾川が踏み込んで右を打ち込むと高畑がグラつき、追撃を受けてキャンバスに転がる。尾川がさらに2度目のダウンを奪うと試合は完全なワンサイド。5、6回をよく耐えた高畑だったが、目が大きく腫れ、7回にセコンドが棄権を申し入れた。尾川は13勝11KO1敗。高畑は10勝2KO5敗1分。