2014年11月2日日曜日

東日本新人王決勝 高校生の粕谷雄一郎がMVP

 第71回東日本新人王決勝が2日、東京・後楽園ホールで行われ、12階級で優勝者が決まった。最優秀選手賞には激戦を制した現役高校生のS・フェザー級、粕谷雄一郎(石川立川)が選ばれた。技能賞はウェルター級の松永宏信(横浜光)、敢闘賞はフェザー級の阿部麗也(KG大和)。勝者は12月21日、同地で行われる第61回全日本新人王決定戦に出場する。

◇ミニマム級5回戦
久保裕希(セレス)[3-0(47-46、48-45×2)]市川雅之(角海老宝石)
 元日本ランカーの久保幸平を兄に持つサウスポーの久保裕希に対し、市川は初回に左フックでダウンを奪って先制。しかしここから久保がスピードを生かしたアウトボクシングで盛り返し、3回には左ストレートでダウンを奪い返す。その後は執拗に追いかける市川をさばいた久保が判定勝ち。久保は6勝2KO1敗。初黒星の市川は5勝2KO1敗。

◇L・フライ級4回戦
大野兼資(帝拳)[2-1(39-38、37-39、39-38)]小久保聡(三迫)
 サウスポー対決は高校で国語の教師をしている小久保のペースで進んだ。小久保は小さな体を振りながらブルファイトを展開し、大野は自分の距離を取ることができない。苦しい戦いを強いられた大野だが、いくつか印象的なパンチをヒットさせて辛うじて勝利した。大野は6勝3KO1敗。小久保は1勝4敗3分。

◇フライ級5回戦
山下賢哉(古口)[2-1(49-47、47-48、49-47)]仁平宗忍(ワタナベ)
 スピードのある山下はフットワークとジャブを主体にしたアウトボクシング。仁平はガードを固めて前に出て、ボディ攻撃に活路を見出した。2回に近距離で仁平の右がヒットし、山下のヒザがガクリときた。3回以降は山下がジャブ、さらにはアッパーや右ストレートを正確に決め、プレッシャーをかけ続けた仁平を何とか振り切った。山下は6勝4KO無敗。仁平は5勝1KO1敗1分。

◇S・フライ級5回戦
米永章吾(宮田)[TKO4回40秒]坂田北斗(石神井S)
 フットワークで相手をさばこうとする坂田を米永が追いかける展開。ともにスピードがあって攻防はハイテンポだ。手数の少なかった坂田が3回あたりから攻撃にウエートをシフトして、試合はヒートアップし始めた。4回、米永が坂田をロープ際に追い込み、坂田が反撃したところに米永の左フックがカウンターでヒット。立ち上がったもののフラついた坂田にTKOが宣告された。米永は6勝3KO1敗。坂田は5勝3KO4敗1分。

◇バンタム級4回戦
高橋竜平(横浜光)[3-0(40-37、40-36×2)]児玉堅(竹原&畑山)
 高橋は出入りの激しいスピードのあるボクシングでペースを掌握。ジャブに加え、コンスタントに右をヒットし、最後まで足を動かし続けて児玉を寄せ付けなかった。高橋は4勝1敗1分。児玉は4勝1KO1敗1分。

◇S・バンタム級5回戦
松戸佑生(青木)[3-0(49-46×2、50-36)]玉木善文(小熊)
 サウスポー同士の一戦は、懐の深い玉木に松戸が仕掛ける展開となった。玉木がいい左を打ち込む場面もあったが、松戸は右フックをうまく使って徐々にペースを掌握。手数でも上回りジャッジの支持を得た。松戸は8勝4KO1敗。玉木は5勝2KO2敗1分。

◇フェザー級5回戦
阿部麗也(KG大和)[KO1回1分53秒]森屋直人(ワールドS)
 サウスポーの阿部が初回に左のカウンターを決めて森屋をキャンバスへ。立ち上がった森屋に対し、再び左からの連打で仕留めた阿部の快勝だった。阿部は7勝4KO1敗。森屋は6勝3KO2敗1分。

◇S・フェザー級5回戦
粕谷雄一郎(石川立川)[3-0(47-45×2)]頴川裕(RK蒲田)
 17歳の粕谷と、元キックボクシング日本王者のサウスポー頴川の一戦は、攻守が目まぐるしく入れ替わる激戦となった。初回、粕谷が右を効かせて頴川に襲い掛かるが、ここで頴川のカウンターが決まり粕谷がダウン。頴川は3回に左を決めて、ここぞと前に出るが、キャンバスへ落下したのは粕谷の左フックを食らった頴川だった。両者とも深いダメージを負いながら、4回には粕谷の右ストレートで頴川が尻もち。さすがにこれで終わるかと思いきや、今度は頴川の反撃を食らって粕谷がフラフラ。最後まで死闘は続き、粕谷に軍配が上がった。立川国際中等教育学校6年生(高校3年生)の粕谷は5勝1KO無敗。頴川は5勝2KO3敗1分。

◇ライト級5回戦
平岡アンディ(花形)[3-0(48-47×3)]中村槙太郎(角海老宝石)
 長身のサウスポー平岡に対し、背の低いサウスポー中村は予想に反して距離を詰めようとしなかった。これが功を奏したのか、初回に中村がカウンターの右フックを決めて平岡からダウンを奪った。思わぬピンチに陥った平岡だが、2回からジャブを主体に立て直し、3回以降はボディブロー、カウンターを随所に決めて優勢に試合を進めた。横浜高3年生の平岡は6勝3KO無敗。中村は5勝2KO3敗1分。

◇S・ライト級5回戦
木田尚遥(ワタナベ)[2-1(48-47×2、47-48)]片桐康喜(草加有沢)
 無敗同士の対戦は初回から拮抗。頭をつけ合って打ち合う場面が多かったが、ともに効果的なパンチはなかなか決められない。最後まで互いに譲らないまま勝敗はスコアにゆだねられ、わずかに木田が上回った。木田は6勝3KO無敗。片桐は4勝1KO1敗。

◇ウェルター級5回戦
松永宏信(横浜光)[3-0(50-46×2、49-46)]玉山将也(帝拳)
 サウスポーの松永がテンポの速いボクシングで先手を取った。松永はポジションの移動もうまく強打の玉山に的を絞らせない。4回にはアッパーの連打からチャンスを作って、玉山を追い込んだ。全勝対決を制した松永は6勝3KO無敗。玉山は4勝3KO1敗。

◇ミドル級5回戦
成田永生(八王子中屋)[3-0(48-47×2、49-47)]初見旭(宮田)
 初回は長身の初見が右の強打を叩き込んで先制。成田は2回から距離をつぶし、ボディ攻撃で攻勢をアピールした。互いに効果的なパンチは少なかったが、成田は初見に距離を取らせなかったことが勝因。成田は7勝4KO1敗。初見は4勝2KO2敗。