2015年1月6日火曜日

井上尚弥がMVP含め3冠獲得、2014年表彰選手決定

 2014年の年間表彰選手選考会が1月6日、東京・後楽園飯店で行われ、4月にプロ6戦目で世界タイトルを獲得し、年末にWBO世界S・フライ級タイトルを奪取して2階級制覇を達成した井上尚弥(大橋)が最優秀選手賞、年間最高試合賞、KO賞の3冠を獲得した。MVPは有効票31票中、東西のメディアから29票を獲得する圧勝だった。

 井上は4月にアドリアン・エルナンデス(メキシコ)に勝って国内最短記録となるプロ6戦目で世界の頂点に立っただけでなく、年末のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)戦の衝撃KOのインパクトが大きかった。井上は「今まで練習してきたことが、MVPという結果に結びついて素直にうれしい。ナルバエスに勝ったことを評価してもらえたと思う。これに満足せず、今年も挑戦だと思ってやっていきたい」などとコメントを発表した。

 また井上はMVP以外にも「KO賞」(25票)、ナルバエス戦が「年間最高試合」に選ばれて合計3冠。ちなみに「年間最高試合」は、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)vs八重樫東(大橋)戦との決選投票で決まったもの。

「技能賞」にはWBCバンタム級王者の山中慎介(帝拳)が選ばれた。14年は左強打を武器に2度防衛で安定した強さを発揮し、過半数以上(18票)を集めて一発受賞。

 同じ三賞の「殊勲賞」は、大みそかに4団体目のWBOベルトもコレクションしたミニマム級王者の高山勝成(仲里)と、WBA・S・フェザー級王座V9の内山高志(ワタナベ)が決選投票の末、高山が栄誉に浴した。高山は8月に敵地メキシコでIBF&WBO王座統一戦に敗れたが、年の瀬に大平剛(花形)との“ダブル王座決定戦”を制した。

「殊勲賞」を高山に譲った内山は「敢闘賞」を受賞。昨年は大みそか戦のみの出場ながらしっかりと結果を残し、選考会でも存在感を示した。また、世界チャンピオンの数が増えた近年の傾向で三賞以外の賞では複数の受賞者が出ているが、今回も「敢闘賞」は内山ふくめ八重樫、さらに大みそかにギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)と熱戦を繰り広げた天笠尚(山上)に贈られた(決選投票なし)。

 WBCミドル級9位の村田諒太(帝拳)と、大みそかにWBA・L・フライ級王座を攻略した田口良一(ワタナベ)は「努力賞」。「新鋭賞」はOPBFミニマム級チャンピオンの田中恒成(畑中)が受賞。プロ4戦目で原隆二(大橋)の王座を奪取した。なお「最高試合」は従来、世界タイトル戦のみが対象だったが、今回からは別にOPBF&日本からも選ぶことになり、田中vs原戦はこれを受賞している。

 女子の「最優秀選手賞」はWBC女子アトム級王者の小関桃(青木)。小関は8月にデニス・キャッスル(英)にTKO勝ちし、女子最多タイのV14を樹立した功績がたたえられた。小関は12年以来2度目の受賞。女子の「年間最高試合」は後楽園ホールで行われたWBA・S・フライ級戦、藤岡奈穂子(竹原&畑山)vs川西友子(大阪帝拳)。

「特別賞」は元WBA・S・フライ級王者の名城信男氏と元同S・バンタム級王者の李冽理氏。国際ボクシング殿堂入りを果たした故・大場政夫氏、具志堅用高氏にも贈られる。

 表彰式は1月23日(金)に後楽園ホールで催される。当日は午後5時半に開場。今回より入場無料で一般公開される(先着順、入場制限あり)。

◇最優秀選手賞 井上尚弥 初
◇技能賞 山中慎介 2
◇殊勲賞 高山勝成 初
◇敢闘賞 内山高志 初
     八重樫東 3
     天笠尚 初
◇努力賞 村田諒太 初
     田口良一 初
◇KO賞 井上尚弥 初
◇新鋭賞 田中恒成
◇年間最高試合(世界) 井上vsナルバエス
◇年間最高試合(東洋・日本) 田中vs原
◇女子最優秀選手賞 小関桃 2
◇女子年間最高試合 藤岡vs川西戦
◇特別賞 名城信男、李冽理、故・大場政夫、具志堅用高