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田中恒成が逆転KO勝ち、WBOミニマム級V1

2015年12月31日 17時22分

 愛知県名古屋市の愛知県体育館にて行われたWBO世界ミニマム級タイトルマッチは、チャンピオンの田中恒成(畑中)が挑戦者同級4位ビック・サルダール(フィリピン)を6回KOで下し、初防衛に成功した。序盤はサルダールが優勢。田中は5回にキャリア初のダウンを喫する苦しい展開だったが、左ボディブローで逆転KO勝ちした。≪のちほど詳報あり≫

劣勢を挽回して勝利の田中(右)

 セミファイナルでは、WBO世界S・バンタム級8位にランクされる輸入ボクサー、ゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ)が、インドネシア同級2位のヘンドリック・バロングサイに判定勝ち。またWBO世界バンタム級10位(日本同級2位)の田中裕士(畑中)がインドネシア同級8位ズン・リンダムに1回KO勝ちし、日本タイトルマッチ前哨戦を勝利で飾った。

◇WBO世界ミニマム級タイトルマッチ
田中恒成(畑中)[KO6回2分15秒]ビック・サルダール(フィリピン)
 エデル・ジョフレ対ファイティング原田など、数々の名勝負を生んできた愛知県体育館で行われる世界戦は、2005年のマーティン・カスティーリョと石原英康の第2戦以来10年振り。初回、2回とサルダールを中心にサークリングする田中。しかしサルダールは思い切りよく左右を叩きつけてくる。3回から田中は頭を振って圧力をかけ、左の上下打ちを放つが、サルダールは怯まず強烈なワンツー攻撃で逆に押し返した。

 5回は田中が前に出て、サルダールが迎え撃つ展開。田中が力強いパンチでチャンスを作る場面もあるが、サルダールの手数が上回る。そしてサルダールの右カウンターを食らい、田中はプロアマ通じて生涯初のダウンを喫した。6回、田中は更に前進を強め、身体をつける程の接近を試みるがサルダールに動かれパンチを喰らう。終始劣勢と思われたが、ここで田中の左ボディがサルダールの肝臓に炸裂。テンカウントを聞かせ、逆転で初防衛に成功した。5回までの採点は、2人が50-44のフルマークでサルダールを支持、もう1人も49-45で挑戦者だった。

◇S・バンタム級8回戦
ゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ)[3-0(80-72×3)]ヘンドリック・バロングサイ(インドネシア)
 開始から自信満々に拳を振るうセルバニアは上下に強いパンチをコネクトする。圧倒してバロングサイに後退を強いるのだが、同じ様な攻撃に終始してしまう。4回、セルバニアは偶然のバッティングにより左目上をカット。圧力を強めて倒しにかかろうとしたが、しかし軽いながらもバロングサイの返しを貰う場面も目についた。最終回、バロングサイが前に出て手を出すシーンもあったが大きく展開は変わらず、セルバニアが優勢のまま試合終了のゴングを聞いた。

◇54.0キロ8回戦
田中裕士(畑中)[KO1回3分9秒]ズン・リンダム(インドネシア)
 積極的に振ってきて、ボディを叩くリンダムに対し、裕士は左を中心に迎撃する。左偏重だった前戦と違い、右への繋ぎも良く、左ボディで相手の動きを止める。そしてラウンド終了間際、裕士は左ボディからの右ストレートでリンダムを倒し、そのままテンカウントを聞かせた。

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