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田口良一が序盤の劣勢を挽回、9回終了TKOでV2

2015年12月31日 20時05分

 31日大田区総合体育館のセミファイナル、WBA世界L・フライ級タイトルマッチは、王者の田口良一(ワタナベ)が挑戦者7位ルイス・デラローサ(コロンビア)に9回終了TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。

後半にデラローサを追い込む田口(左)

 これまでWBO暫定ミニマム級に2度、WBO暫定L・フライ級に1度挑戦経験のあるデラローサがスタートから仕掛けた。小さな体を左右に振ってフック、アッパーを強振。田口は右フックを食らうなど、いきなり苦しい立ち上がりだ。足を使うのか、打ち合うのかはっきりせず、完全に受けに回ってしまった。

 2回以降、田口は右ストレートを打ち込むなど盛り返しかけるが、デラローサの勢いは止まらず、頭を下げたボディ攻撃などでチャンピオンを苦しめる。攻めだけでなく、パンチをうまく外し、田口のミスブローを誘うあたりもなかなか巧みだ。

 どうにもピッチの上がらない田口は、5回に右ストレート、ボディ攻撃を決めるなど、少しずつながらいい場面を増やして、試合を盛り返していく。7回あたりからデラローサが目に見えて落ちてきた。田口の右ストレート、ボディ攻撃が次々と決まり出し、8回は完全に田口が掌握。田口は9回、ボディ攻めで激しく挑戦者を追い込み、ダウン寸前のデラローサは逃げ回るばかりだ。結局、デラローサは9回終了のインターバルで棄権を申し出た。

「この経験を生かして次はいい試合をする」田口

 9回までの採点は2人が87-84、86-85でデラローサ。1人が87-84で田口。全体的に体が重そうだった田口は「前半は身体が動かず、納得いっていない。ポイントを取られていたと思ったので、ボディから崩そうと思った。この経験を生かして次はいい試合をしたい」と話した。戦績は23勝10KO2敗1分。デラローサは24勝14KO6敗1分。

◇バンタム級8回戦
木村隼人(ワタナベ)[KO1回1分33秒]ペットナムヌン・ソーパンヨーキット(タイ)
 9月に日本S・フライ級王者の石田匠(井岡)に挑戦し、判定負けを喫した日本同級12位、木村の再起戦。木村はスタートから出入りのスピードで圧倒。左ボディブローを立て続けに決め、さらに右ボディをフォローするとペットナムヌンがダウン。10カウントを聞いた。木村は24勝16KO8敗。

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