2016年4月27日水曜日

田口良一がV3、ランダエタに11回終了TKO勝ち

 27日大田区総合体育館で開催されるワタナベジムのトリプル世界戦のトップバッター、WBA世界L・フライ級王者の田口良一は挑戦者7位フアン・ランダエタ(カシミ=ベネズエラ)に11回終了TKO勝ち。3度目の防衛に成功した。

 37歳のランダエタは亀田興毅戦以来およそ10年ぶりとなる世界タイトルマッチ。00年から14年にかけて5年近いブランクも作っており、実力は未知数だったが、スタートから動きは悪くなかった。柔らかい上体の動きで的を絞らせず、非力ながら数多く手を出し、田口に思うようなプレスを許さなかった。

 しかし田口は2回、右フックをカウンターで決めていきなりチャンス。ラッシュをしかけて会場をわかせたが、百戦錬磨のランダエダはここをうまくしのいだ。3回以降、田口がアッパーやボディブローをまじえてコンビネーションを繰り出し、試合を優勢に進めるが、ランダエタのディフェンスがよく、なかなか決定打を打ち込めない。ランダエタは6回にいくらか反撃を見せたが、いかんせん攻撃には迫力がなかった。

 迎えた9回、田口の左ボディブローが火を噴くと、ついにランダエタがうずくまった。カウント9で立ち上がったベネズエラ人に田口が襲い掛かる。再びボディ打ちで2度目のダウンだ。田口はさらに畳み掛けたが、ランダエタが踏ん張る。田口は10回終了間際にもランダエタをロープに釘付けにして右でキャンバス送りに。さらに11回に2度ダウンを加えるが、ランダエタが意地で立ち上がり、場内から「オーッ」と驚きの声が上がったが、これが限界。12回が始まる前に青コーナーが棄権を申し出た。

 V3の田口は戦績を24勝11KO2敗1分とし「ここでKOできなかったらみんながっくりすると思ったので気持ちでいった」と終盤のシーンを振り返った。会場から大きな拍手を浴びたランダエタは27勝21KO8敗2分。

◇ヘビー級8回戦
藤本京太郎(角海老宝石)[3-0(80-73×2、80-72)]ネイサン・マッケイ(豪)
 マッケイは計量で121.4キロをマークした巨漢だが、スピードとテクニックで藤本(105.3キロ)が明らかに上。マッケイのパンチをバックステップやダッキングでかわし、ジャブや右ストレート、ボディブローを打ち込んでいった。マッケイは4回に突進を見せたものの、かれが不発に終わると、後半は藤本のワンサイド。何度かチャンスがあり、最終回もあと一歩まで追い込みながらKOを逃した。藤本は13勝7KO1敗。マッケイは6勝3KO3敗。

◇S・バンタム級8回戦
久我勇作(ワタナベ)[TKO5回1分42秒]スックカセーム・キャッヨンユット(タイ)
 昨年12月、日本王者の石本康隆(帝拳)に敗れた久我の再起戦。スックカーセムは3連敗中だが、元世界王者ビリー・ディブ(豪)、比国の無敗新鋭マーク・マグサヨ、のちに世界挑戦したイク・ヤン(中)といずれも骨のある相手に喫したもの。ゴングが鳴ると久我に襲い掛かり、右を決めるなど初回はスックカセームがリードした。面食らった久我だが3回からペースを取り戻し、持ち前の攻撃力で4回に左フックでタイ人をキャンバスへ。5回に連打で2度目のダウンを奪うと、立ち上がったスックカーセムに左フックを決めたところでストップとなった。久我は12勝8KO2敗1分。スックカセームは13勝8KO5敗。