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有川稔男が日本W級新王者、新藤寛之を10回TKO

2016年4月28日 21時10分

 日本ウェルター級タイトルマッチが28日、後楽園ホールの「DANGAN159」で行われ、挑戦者1位の有川稔男(川島)がチャンピオンの新藤寛之(宮田)に10回1分46秒TKO勝ち。新チャンピオンに輝いた。川島ジムから初めての日本王者となった。新藤は初防衛に失敗。

有川は初回にダウンを奪って試合を優位に進めた

 1月の王座決定戦で大川泰弘(ワタナベ)に勝利して王座を獲得した新藤が、昨年の最強後楽園で元日本・OPBFウェルター級王者の渡部あきのり(野口)を下した有川稔男(川島)を迎えた。

 パワーのある有川が前に出て、長身サウスポーの新藤がこれをさばく予想通りの展開。新藤ペースでスタートしたかに見えた1分すぎ、密着状態からの離れ際、有川が左フックを振り下ろすと新藤がキャンバスに崩れ落ちた。新藤はこのあと2分弱をうまくしのぐも波乱の幕開け。新藤は2回から立て直しを図り、何度か左を決めたが、有川のボディブローで動きが止まるシーンも。有効打の数はそれほど変わらないものの、より相手にダメージを与えていたのは有川。5回を終わって48-46×2、49-45で挑戦者がリードした。

 新藤は後半に入ってピッチを上げ、軽打ながらもヒットを重ねた。一方で有川のパンチは重く、チャンピオンは右ボディストレートなどを浴びてダメージも蓄積していった。最終回、有川が攻勢に出てパンチを決めたところで、赤コーナーからタオルが投入された。

青木(右)はフィジカルの強さをいかした

◇63.3キロ8回戦
青木クリスチャーノ(駿河)[TKO7回1分58秒]高見良祐(鴻巣茂野)
 体格に勝る日本S・ライト級5位の青木がOPBF・S・ライト級14位に先制攻撃。左フック、右ストレートで高見をダウン寸前まで追い込み、高見は早くも左目下を大きく腫らした。高見は3回に左ボディブローを決めに一気に勝負に出るが、以降は青木が圧力をかけて主導権を握る。高見の左目は徐々に悪化し、7回に青木が連打を繰り出したところでストップとなった。青木は11勝7KO4敗2分。高見は8勝7KO2敗。

◇S・フェザー級8回戦
東上剛司(ドリーム)[2-1(77-76、77-75、76-77)]山元浩嗣(ワタナベ)
 日本S・フェザー級7位の東上と11位の山元は2011年10月以来の再戦。第1戦で小差判定負けだった東上が積極的に仕掛け、サウスポーの山元がこれに応じる展開。東上は3回に右を決めてチャンスを作るが、その後は山元も前に出て試合は接戦のまま終盤へ。東上は7回に右アッパーを決めて攻勢をアピールし、小差判定勝ちを手にした。2013年9月以来の勝利となった東上は13勝2KO13敗5分。山元は19勝3KO12敗2分。

◇バンタム級6回戦
小山内幹(ワタナベ)[3-0(60-54×2、58-56)]クーキアット・ソーケーオカムシー(タイ)
 明大主将として活躍した小山内のB級デビュー戦。サウスポーの小山内はKOを狙い、初回から積極的に飛ばした。クーキアットが強気に打ち返して試合が打撃戦の様相を帯びると、小山内は足を使って距離のキープを心がけた。後半もスリリングなシーンはあったが、小山内が上下にパンチを散らしながら優勢に試合を進めた。クーキアットは8勝3KO6敗。

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