2016年7月28日木曜日

伊藤雅雪が11回TKO勝ちでV2、OPBF・S・フェザー級

 OPBF・S・フェザー級タイトルマッチが28日、後楽園ホールの「ダイヤモンドグローブ」メインイベントで行われ、WBO同級10位でチャンピオンの伊藤雅雪(伴流)が挑戦者15位アーニー・サンチェス(フィリピン)に11回1分32秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。

 伊藤は初回から積極的に攻めた。鋭いジャブを立て続けに放ち、右ストレートにもつなげた。伊藤のスピードに翻弄されるサンチェスはガードを高く上げて早くも防戦一方という雰囲気。しかしサンチェスもやられてばかりではいられないと、3回に前に出た。伊藤は4回に右を叩き込むが、相打ちに出たサンチェスの右もヒットし、伊藤が戦前口にしていた「スリリング」なシーンも見られるようになる。それでも伊藤の優勢は変わらず、4回終了時の採点は40-36×2、40-37でチャンピオンがリードした。

 試合は中盤に入っても、伊藤がジャブ、左ボディブローでじわじわと攻め、コンビネーションを繰り出してサンチェスにダメージを与えていった。サンチェスも相打ち覚悟で振り回す右が、伊藤の顔面を浅いながらもとらえる場面が何度かあり、勝利への意欲に衰えはない。8回終了時は80-72、80-73、79-73で伊藤がリードを広げた。

 伊藤は9回、左ボディブローを決めてサンチェスの身体が曲がると猛ラッシュを敢行。しかし、世界トップクラスとの試合経験が抱負なサンチェスはタフだ。伊藤のいいパンチを何発も食らいながら、一発逆転を狙うパンチの威力は衰えない。それでも11回、伊藤が再び左ボディーを効かせてラッシュすると、主審が試合を止めた。「ファンの人に認められて世界にいきたい」とリング上で語った伊藤は19勝9KO1敗1分。サンチェスは15勝6KO8敗1分。

◇バンタム級8回戦
戸部洋平(三迫)[TKO4回2分13秒]小浜雅哉(UNITED)
 4月に南アでWBAインターコンチネンタル王座を獲得し、WBA・S・フライ級13位にランクされる戸部は初回に小浜の右をもらってヒヤリ。その後も戸部は時折右を食らいながら、ジャブ、右ストレートをコンスタントにヒットし続け、4回に右を打ち下ろして小浜をフラフラにしたところでストップとなった。戸部は11勝7KO2敗1分。小浜は6勝3KO5敗1分。

◇52.0キロ8回戦
長嶺克則(マナベ)[TKO2回42秒]与那覇勇気(真正)
 日本フライ級5位の長嶺は初回、OPBF・S・フライ級10位の与那覇の動きをよく見ながらひきつけて左フック。与那覇に尻もちをつかせた。ラウンド終盤にも右を効かせた長嶺は2回、上下に打ち分けて与那覇を追い込み、右を立て続けに決めたところで主審がストップ。長嶺は12勝8KO1敗。与那覇は7勝5KO3敗。

◇ミニマム級6回戦
小浦翼(E&Jカシアス)[KO2回41秒]ビンボ・ナショナレス(比)
 2015年全日本新人王で日本ミニマム級7位の小浦はスタートから出入りのボクシングを機能させ、初回終了間際に右ストレートでナショナレスにヒザをつかせる。2回早々、きれいにワンツーを決めて比人に10カウントを聞かせた。小浦は8勝5KO無敗。3月の前川龍斗(白井・具志堅S)戦に続く連敗のナショナレスは13勝3KO12敗1分。

◇54.5キロ8回戦
勅使河原弘晶(輪島功一S)[3-0(77-75、78-74×2)]宇津見義広(ヨネクラ)
 勅使河原は初回、右ストレート、左フックをいくつもヒットさせ好スタートを切ったが、宇津見が2回から頭を下げて変則的に前に出て反撃。バッティングが再三発生し、勅使河原はストレスをためた。宇津見は5回に右を決めて勅使河原のバランスを崩したが、終盤は勅使河原が優勢に進め、最終回には猛攻を見せた。勅使河原は12勝6KO1敗2分。宇津見は12勝7KO8敗3分。

◇バンタム級8回戦
澤田京介(JB SPORTS)[TKO2回2分51秒]相川学己(三迫)
 元日本ランカーの澤田は2回に右を効かせて相川をグラつかせると、左フックを追撃してダウン。相川はクリンチで粘ろうとしたが、澤田が再び左フックで相川を沈めた。澤田は5勝3KO2敗1分。相川は7勝1KO4敗1分。