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加納陸が6回KO負け、WBOアジア王座獲得ならず

2017年5月5日 18時26分

 WBOアジアパシフィック・ミニマム級王座決定戦が5日、兵庫県三田市総合文化センター郷の音ホール「三田から世界へ10」のメインイベントで行われ、19歳の同級1位、加納陸(大成)は同2位ジェリー・トモグダン(比)に6回1分56秒KOで敗れた。

加納は6回、立ち上がれずに10カウントを聞いた

 昨年8月の世界挑戦失敗から12月に再起した加納が、OPBF暫定王座に続く2本目のベルト獲得を狙ったが、キャリアのあるトモグダンに阻まれた。

 サウスポー対決はスタートからトモグダンが攻勢。ジャブに右フックを合わせたり、左ストレートを思い切り振り下ろしたり、比人らしい迫力あるボクシングで加納に迫る。加納は持ち前のスピードで対処しようとするが、トモグダンの圧力に押され気味だ。

 ペースのつかめない加納は4回終了間際、真っすぐ下がったところに、トモグダンの右ボディブローを食らってたまらずダウン。何とか8カウントで立ち上がり、ここはゴングに救われた。

トモグダンのボディブローが炸裂

 加納はジャブを突いて何とか立て直そうとしたが、トモグダンの攻勢は続き、6回に再び右ボディをもらって2度目のダウン。10カウントとなった。

 戦績を11勝6KO2敗1分とした加納は「完敗です。いままでの相手で一番パンチがあった。踏ん張って耐えようとしたけどダメだった。ボディでダウンしたのは初めてです」と負けを認めた。

 23歳ながら22勝10KO8敗4分とキャリア豊富なトモグダンは「加納はうまかった」と余裕のコメント。フィリピン同級王座に次ぐ2つ目のタイトル獲得となった。

◇S・フライ級8回戦
秋月楓大(大成)[3-0(79-73、80-71、80-72)]ビセンテ・バウティスタ・JR(比)

◇L・フライ級8回戦
服部力斗(大成)[TKO8回1分29秒]寺次孝有希(ミサイル工藤)

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