WBO世界ヘビー級タイトルマッチの計量が5日、ニュージーランドのマヌカウで行われ、王者ジョセフ・パーカー（ニュージーランド）が111.5キロ、挑戦者14位ラズバン・コジャヌ（ルーマニア）が124.6キロをマークした。試合は同市のヴォーダフォン・イベントセンターでゴングとなる。

　当初挑戦予定だった指名挑戦者ヒューイ・フューリー（英）が突如けがで試合をキャンセル。地元の英雄パーカーの防衛戦はすったもんだの末、ピンチヒッターのコジャヌを用意して、何とか開催にこぎつけた。

　現地から届いたパーカーのコメントは「両肩と両肘を痛めている。それでも私は強い心でいかなる状況も克服する」というもの。「大丈夫か？」という気もするが、とにもかくにも地元で初防衛を成功させ、次戦につなげたいところだ。

　ヘビー級は先週末、英国でアンソニー・ジョシュアが元統一王者ウラジミール・クリチコ（ウクライナ）を下してIBFに続きWBAスーパー王座も獲得。WBC王者デオンタイ・ワイルダー（米）の鼻息も荒く、後塵を拝しているパーカーとしては存在感を見せつけたいところだろう。Photo/SUMIO YAMADA