2017年5月8日月曜日

藤本京太郎がヘビー級3冠目獲得、WBO王者に挑戦状

 OPBFヘビー級タイトルマッチ兼WBOアジアパシフィック同級王座決定戦が8日、後楽園ホールで行われ、OPBF王者でWBOアジア1位の藤本京太郎(角海老宝石)がOPBF1位、WBOアジア14位のヘルマン・パーセル(豪)に9回1分22秒TKO勝ち。OPBF初防衛に成功するとともに、WBOアジアパシフィック王座を獲得した。

 背の低いあんこ型のパーセルは116キロで103の藤本より重いが、瞬発力はあり、ゆっくりしたリズムからいきなり強打を振るうボクシング。迫力で会場を沸かせたが、藤本は動きながらこれをしのぎ、少しずつジャブやボディへの右ストレートを当てていった。4回終了時の採点は39-37で藤本、残り2人が38-38とした。

 5回にパーセルが左フックがヒットさせてチャンスメイク。一気に攻めたが、疲れたところで藤本が反撃。5回になると藤本にリズムが出てきて、ワンツー、左フックをヒット。テクニックとスタミナの差で試合の主導権を握っていく。

 後半は機動力で勝る藤本が一発狙いのパーセルの強打を注意しながら、有功打を積み重ねていく展開。8回終了時の採点は77-75×2、78-74で藤本がリード。迎えた9回、パーセルはフラフラではなかったが被弾の多く、セコンドが9回、タオルを投入して試合が終わった。

 WBA14位、WBC15位、WBO13位の藤本は日本を含めてヘビー級地域王座を3つ獲得した。17勝9KO1敗。萩森健一マネジャーはリング上で、WBO王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)の次期挑戦者に名乗りを上げると宣言した。キャリアの浅さを感じさせた22歳のパーセルは12勝6KO6敗。

◇S・ウェルター級8回戦
渡部あきのり(角海老宝石)[TKO2回2分53秒]マキシ・ナハク(インドネシア)
 1月に1年2か月ぶりのリングで現日本王者の井上岳志(ワールドS)に敗れた元日本・OPBFウェルター級王者、渡部の再起戦。パワーで勝るサウスポー渡部は初回から左ストレート、右フックでOPBFミドル級10位のナハクに迫り、2回にボディへの左アッパーでダウンを奪うと、さらに2つのダウンを追加して試合を終わらせた。15連続KOの日本記録を持つ渡部は15年7月以来の勝利。戦績を34勝29KO6敗とした。ナハクは日本で3度目のKO負け。

◇ミドル級8回戦
福本祥馬(角海老宝石)[TKO1回36秒]ペットスタッド・シットサイトーン(タイ)
 日本ミドル級1位の福本はスタートから全開。ワンツー・ボディから鋭いジャブを放つとペットスタドがダウン。再開後またもジャブでダウンすると主審が試合を止めた。福本は11勝9KO1敗。あえなく敗退のペットスタッドは9勝4KO3敗。

◇S・バンタム級8回戦
中川勇太(角海老宝石)[TKO2回2分10秒]トート・ペットプームジム(タイ)
 日本S・バンタム級1位の中川は初回、トートのジャブをもらったが、2回にボディ攻撃を入れると本領発揮。ラウンド中盤、右からスイッチしてそのまま左を決めてトートをキャンバス送りにした。立ち上がったタイ人に畳みかけ、2度ダウンを追加してフィニッシュ。中川は20勝11KO4敗1分。トートは8勝3KO2敗。

◇バンタム級8回戦
宮坂航(角海老宝石)[3-0(78-74、79-74、79-73)]瓜生晃一(博多協栄)
 元ランカーの宮坂は圧力をかけたものの、よく動きながらワンツーを繰り出す瓜生に前半は手を焼いた。しかし5回、左フックを決めて瓜生をグラつかせると、その後はジャブをよく決めて判定勝ちした。戦績は11勝2KO4敗1分。タイミングのいい右を時折決めながら、そこから展開を作れなかった瓜生は7勝4KO4敗1分。