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前日本王者の土屋修平が引退表明、岡田博喜3-0勝ち

2017年6月30日 20時44分

 前日本ライト級チャンピオンの土屋修平(30歳=角海老宝石)が30日、後楽園ホールの「角海老ボクシング」でノンタイトル8回戦を行い、水藤翔太(とよはし)に苦しみながらも判定勝ち。試合後、リング上で引退を表明した。セミではS・ライト級でIBF7位、WBO9位にランクされる前日本王者の岡田博喜(角海老宝石)がジェリッツ・チャベス(比)に勝利した。

試合後いきなり引退を表明した土屋

 土屋は3月に西谷和宏(VADY)に敗れて王座陥落。スパーリングを再開したところ、パンチへの反応の悪さに気が付き、岡田とのスパーでは軽いパンチでダウンを喫し、引退を考えるようになったという。

 試合後、アルツロ・ガッティ(故人)にあこがれていたという土屋は「今日も2ラウンドくらいからたいぶ効いていた。自分のファイトスタイルはお客さんを喜ばせること。最高のものを提供できないのなら引退したほうがいいと思った」とリングを離れる理由を説明した。

 キックボクシングから転向した土屋は、派手なボクシングで連続KO勝利を重ね、2010年に全日本新人王を獲得。その後、連続KO勝利が12で止まったあとは低迷した時期もあったが、昨年12月の王座決定戦に勝利して日本ライト級王座を獲得した。通算戦績は23勝18KO5敗。

コンビネーションを決め続けた岡田(右)

岡田は終始攻め続けるもKOはならず

◇64.0キロ10回戦
岡田博喜(角海老宝石)[3-0(99-93、100-91、100-90)]ジェリッツ・チャベス(比)
 スピードで上回る岡田はジャブを突きながら距離を取るボクシング。背の低いチャベスは時折パワフルなフックで岡田に襲い掛かる。2回にバッティングで右目上部をカットした岡田だが、ジャブと右ストレート、アッパーにボディブローも交え、ガードの固いチャベスを崩しにかかる。岡田はタフなチャベスにコンビネーションを打ち続け、かなりの数をヒットしたが、KOはならなかった。岡田は16勝11KO無敗。チャベスは7勝5KO2敗2分。

右を決める土屋(右)、これがラストファイトに

◇ライト級8回戦
土屋修平(角海老宝石)[3-0(77-76、77-75、78-74)]水藤翔太(とよはし)
 日本ライト級2位の土屋がスタートからカウンターを狙い、初回終了間際、踏み込んで左フックを打ち込み水藤をグラつかせた。しかし水藤は2回から距離を詰めてショートパンチで反撃。身体を密着されて苦しんだ土屋は5回に左フックを決めて、水藤が右目上部をカット。6回からは打撃戦。ビッグパンチを土屋が決め、手数で水藤で上回り、ともにダメージを蓄積。最後まで打ち合い、土屋が辛うじて勝利を手にした。水藤は11勝1KO7敗1分。

◇56.0キロ6回戦
松本竜也(角海老宝石)[3-0(59-56、59-55、60-55)]木野田俊翔(コーエイ工業小田原)

東農大出身の山内がKOデビュー

◇フライ級8回戦
山内涼太(角海老宝石)[KO2回2分27秒]パランペット・ウォーコンピセートジム(タイ)
 高校選抜準優勝などの実績を持つ東京農大出身の山内がB級デビュー戦。山内はしっかり距離を取ってボクシングを組み立て、2回に右ストレートから返しの左ボディでパランペットをキャンバス送り。さらに左ボディで10カウントを聞かせた。

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