2017年9月13日水曜日

岩佐亮佑が6回TKO王座奪取、小國以載は引退表明

  IBF世界S・バンタム級タイトルマッチが13日、エディオンアリーナ大阪のメインイベントで行われ、挑戦者3位の岩佐亮佑(セレス)が王者の小國以載(角海老宝石)が6回2分16秒TKO勝ちしてタイトルを獲得した。小國は初防衛に失敗、試合後に引退を表明した。

 小國がいきなりワンツーを打ち込み試合は開幕。その後もワンツーを繰り出す小國に対し、サウスポーの岩佐も左を出していく。初回終了間際、小國のジャブに合わせた岩佐の左ストレートがカウンターで突き刺さり、小國が尻からダウンした。

いきなり岩佐の左カウンターが炸裂

 2回も小國が右ストレートを果敢に打っていくが、岩佐はこれを冷静に対処。再び左ストレートを決めて小國をキャンバスに沈めると、さらに左でこの試合3度目のダウン。小國は立ち上がったが、ダメージが心配だ。

 それでも小國は愚直に右ストレートを上下に散らして岩佐に迫った。岩佐はフィニッシュを急がない。小國は4回、パンチをもらいながらも右ストレートをボディに打ち込む。岩佐はこの回、ホールディングで減点1(首根っこを押さえたとみなされた)。小國は5回にも右ストレート、ボディブローで岩佐の勢いをやや止めたかにも見えた。

 しかし、岩佐には余裕があった。6回に入ると、小國の反撃がやみ、岩佐の左が次々とヒット。連打にさらされたあとでドクターチェックが入り、口からの出血がひどくTKOとなった。

“元エリート”岩佐が挫折乗り越え戴冠

 高校時代に3冠を達成し、鳴り物入りでプロデビューした岩佐。エリートコースを歩んできたサウスポーだが、プロでは日本タイトル初挑戦で前WBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)に敗れ、15年の世界初挑戦(暫定王座決定戦)は英国でリー・ハスキンス(英)に敗れる挫折を味わった。

 悲願のタイトルを獲得した岩佐は「ほんと長かった。それでもチャンピオンになれたのはみなさんのおかげ。9月13日はたまたま僕の日だった」と謙虚に感謝した。戦績は23勝15KO2敗。敗れた小國は19勝7KO2敗1分。