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2018年12月5日水曜日

大学院生の坂本真宏 12.31マカオで世界初挑戦

 大学院生プロボクサーのWBOアジアパシフック・フライ級王者でIBF15位の坂本真宏(六島)が31日、マカオでIBF世界同級王者モルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)に挑戦することが正式に決まり、六島ジムの枝川孝会長が5日、発表した。

 大阪市立大大学院工学研究科に在籍の坂本は酸化チタンの光触媒の研究を続けており、現役国公立大学生が世界に挑戦するのは史上初めて。

大みそかマカオはトリプル世界戦

 大みそか当日、現地では4階級制覇を目指す井岡一翔がWBO世界S・フライ級王座決定戦でドニー・ニエテス(フィリピン)対戦、2階級制覇にかける京口紘人(ワタナベ)がWBA世界フライ級スーパー王者、ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)挑むことが決まっており、トリプル世界戦となった。

 大阪・堺市出身の坂本は大阪市大入学後、ボクシング部に入部。2年生から関西学生リーグの3部の試合に出場。堺市のアマのフィリアジムでアルバイトのトレーナーを勤めながら練習。2014年の4年生時には同リーグ2、3部トーナメント優勝、大阪府大会優勝を果たした。

現役国立大学生初の世界挑戦

 同年秋の大学院入試に失敗したのを機会にスパーリング練習をしていた六島ジムから12月にプロデビュー。翌15年は大学院に合格とともに全日本フライ級新人王を獲得、敢闘賞に輝いた。

 13勝9KO1敗の戦績で、唯一の黒星は16年11月、WBOアジアパシフック王座決定戦で木村翔(青木)に0-2の判定負け。接戦した木村が17年7月、中国でWBO世界フライ級王座を獲得。木村戦後は大学院での研究を続け、企業への就職が決まっていたが、「世界にチャレンジしたい」と就職を断り、現役を続行していた。

 大阪市住吉区の大阪市大学生サポートセンターで行われた会見には荒川哲男同大学長も出席。「大阪市大は文武両道の伝統があり、坂本選手の闘志に、OBあげて協力・支援を約束してくれている。必ず勝って、来年は大学体育館で防衛戦を開いてもらいたい」と熱いエール。  

 学生服姿で会見に臨んだ坂本は「大学でボクシングを始めたときは世界戦は思ってもみなかったが、プロになって応援していただくみなさんの熱い思いを背負ってがんばってこれた。世界チャンピオンを殴り倒してきます」を意気込みを語った。11月中は坂道ダッシュを繰り返して、下半身強化に専念してきたという。

古豪ムラザネ攻略に「攻め込んでいけばチャンス」

 王者のムザラネは36勝24KO2敗。現WBOバンタム級王者、ゾラニ・テテ(南アフリカ)を倒すなどIBF世界フライ級王座を4度防衛。今年7月に王座返り咲きを果たしている古豪だ。

 六島ジムの枝川孝会長は「7月の試合は現地のフィリピンで観戦したが、小柄でガードの固い選手だ。ただ、打たれ弱いところがあるので、坂本にも攻め込んでいけばチャンスはある。経費はかかるが、大学も応援していただくので総力戦でタイトルを獲りにいく」とWBA世界S・フライ級王者、名城信男に続くジム2人目の世界王者誕生に力が入った。