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無敗のWBO・S・ウェルター級王者ムンギアに挑む

1.26井上岳志がアメリカで世界初挑戦
無敗のWBO・S・ウェルター級王者ムンギアに挑む

2018年12月5日 15時41分

 ワールドスポーツジムは5日、東京・水道橋の後楽園飯店で会見を開き、所属の井上岳志(29歳)が来年1月26日(日本時間27日)に米国でWBO世界S・ウェルター級チャンピオン、ハイメ・ムンギア(メキシコ)に挑むことを発表した。試合地はヒューストンで内定しているが、会場は未定。

齊田会長と井上は法政大の先輩と後輩だ

 今年4月に野中悠樹(井岡弘樹)を破りIBF2位に浮上した井上は当初1位ジュリアン・ウィリアムス(米)とのIBF挑戦者決定戦を交渉していたが、これが決まっては延期を繰り返すうち、WBOからムンギア戦の声がかかった。

 正式に決定したのは11月上旬というが、「ずっと世界の強者と戦うつもりで練習を続けてきたので(標的変更の)動揺はなかった」と井上は言う。

王者は31勝26KOのハードパンチャー

 王者ムンギア(22歳)はGBPが期待するメキシコの新スター候補。ここまで31戦全勝26KOと無敗街道をばく進しており、今年5月にサダム・アリ(米)を4回TKOで破って世界タイトルを獲るや、2ヵ月間隔でV2を果たしている。

 井上の担当トレーナーでもある齊田竜也会長も「パンチがあって荒々しい選手」と評するように、戦績そのままの高い攻撃力を誇るチャンピオンだ。 「ワクワクする気持ちが強い」と夢の舞台に胸を躍らせる井上は、当然ながら勝つ気満々。

井上「いままでの挑戦者は近づき方が甘い」

「ムンギア選手の過去の相手は近づこうとしてアッパーを食らい、KOに持ち込まれていますが、僕からすれば近づき方が甘い」と自信をうかがわせている。 井上もインファイトは得意で、相手に密着してスタミナを奪う戦い方は齊田会長直々に「ジョロウグモ」と異名?をつけるほどだ。

 アマで55戦を戦い、プロ転向後は14戦無敗(13勝7KO1分)でたどり着いた世界戦。相手は強豪だが、「プロのS・ウェルター級でやると決めた時点でバケモノしかいない階級だと分かっていました。この階級の世界タイトルマッチはそういう(王者が強豪ぞろいの)ものだと認識していましたから」と井上は平然としている。

 これから本番まで特にキャンプ・トレーニングは行わず、フィジカル面強化の練習とジムワーク、実戦練習で打倒ムンギアに備えるつもりだ。「期待してください」と井上は言葉に力をこめた。

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