元オリンピアンで高体連ボクシング専門部委員長等を歴任した中村司さんが4日朝、すい臓がんのため群馬県藤岡市内の自宅で亡くなった。68歳だった。
中村さんは東京都出身。中学生の時にプロジム(オギクボジム)でスタートし、当時関東大学リーグの常勝校だった中央大学に進学。全日本選手権では不思議と優勝できなかったものの、80年にモスクワで開催されたオリンピックの選考大会「モスクワ・ベルト争奪戦」で最後に勝ち残り、五輪の日本代表に選ばれた。しかし1979年末に旧ソ連によるアフガニスタン侵攻が起こり、これに反発した西側諸国がモスクワ五輪をボイコット。日本もこれに同調して五輪不参加を決めたため、中村さんはボクシング競技で選ばれた5人の仲間とともに「幻の五輪代表」となった。
中大卒業後は群馬県の高校教師となり、82年の全日本社会人選手権L・フライ級で優勝した。その後は後進の指導に当たった。群馬県内の安中高校、伊勢崎工業高校、高崎工業高校等に赴任し、群馬の高校ボクシングの強化に当たった。また高体連ボクシング専門部の委員長も務めている。
1月下旬に千葉・市原で催された関東高校選抜大会に自ら車を運転して出向き、31日のUJ合宿にも出席していたという。
なお葬儀の日程は、通夜が10日18時から、告別式は11日11時から、いずれもアシストホール藤岡で営まれる。同ホールの住所は群馬県藤岡市中栗須51―3(☎0274-24-5940)。喪主は夫人のみゆきさん。

