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第1戦は豪の勝利 ローズが原田からベルト奪う
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2020年10月29日 木曜日

井上尚弥vs.モロニー 日豪世界戦の歴史Part1 
第1戦は豪の勝利 ローズが原田からベルト奪う

 日本時間11月1日にゴングが鳴る王者の井上尚弥(大橋)と挑戦者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)によるWBAスーパー・IBF世界バンタム級タイトルマッチまであとわずか。ここで日本とオーストラリアによる世界タイトルマッチの歴史をひもといてみたい。=ボクシング・ビート11月号より=

記念すべき最初の日豪対決、原田(左)vs.ローズ

 日本人選手とオーストラリア人選手が世界タイトルマッチの舞台で激突したのは9戦とそれほど多くはない。第1戦はいまから52年前、1968年2月に日本武道館で行われた世界バンタム級タイトルマッチで、挑戦者のライオネル・ローズが王者ファイティング原田に挑んだ一戦だった。

 これが5度目の防衛戦だった原田に、急きょ挑戦者に指名されたローズは無名の20歳。日本のファンは原田が勝利するものと思っていたが、ローズは原田のラッシュを巧みにかわし、9回には右でダウンを奪ってリード。日本人3ジャッジは72-71、72-70、72-69でローズの勝利と採点した。

 原田からベルトを奪ったローズに挑戦したのがボクシング初の日本人金メダリストでプロに転向した桜井孝雄だった。舞台は再び日本武道館。22勝無敗のサウスポー、桜井は2回にダウンを奪うものの、その後は攻めきれずに0-2判定負け。3回以降の戦いを“安全運転”と評された桜井にとって悔やまれる敗戦となった。

 ローズは原田、桜井に加え、その3年後に沼田義明とも対戦(沼田の判定勝ち)し、2011年5月、病気のため62歳で亡くなっている。入院中のローズを原田がオーストラリアまで見舞いに行き、かつてのライバルを勇気づけたエピソードが残されている。=Part2に続く=


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