19日、後楽園ホールでS・フェザー級賞金トーナメントの1回戦5試合が行われた。これによりトーナメントは1回戦全試合を消化し、シードの松本圭佑(大橋)を含めて8人の選手が勝ち上がった。次回は5月の準々決勝4試合。きょうの結果を受けて決定した組み合わせは次の通りとなる(試合順は未定)。
☆松本圭佑(大橋)-龍王(角海老宝石)
☆福井貫太(石田)-木谷陸(KG大和)
☆木村蓮太朗(駿河男児)-砂川隆祐(沖縄WR)
☆英豪(KODLAB)-渡邊海(ライオンズ)
準々決勝ではシードの松本(元日本フェザー級王者)が登場。龍王との勝負はもちろん、1年半ぶりとなるリングでまずどんなボクシングを見せるのかも注目される。ほか、木村と対戦する砂川はその前の3月に日本王者・奈良井翼(RK蒲田)へのチャレンジを控えている。この結果がトーナメントの行く末に与える影響は大。引き続き、目が離せない。

石井に4回TKO勝ちし、KO賞も獲得した木村
■S・フェザー級賞金トーナメント予選8回戦
木村蓮太朗(駿河男児)[TKO4回1分30秒]石井龍誠(金子)
戦前からKO決着濃厚と目されたサウスポー対決はその期待を裏切らなかった。初回、木村がフェイントで石井を釣って左オーバーハンドブローをヒット。石井も距離を活かしたシャープな強打でスリルを提供した。しかし木村は2回終了間際に首元へ左フックをねじ込んでダメージを与えるや右フックで追撃、連打して石井からダウンを奪う。
試合はこれで終わらない。3回にチャンスをつかんだのは石井だ。スマッシュ気味の右アッパーで窮地を脱し、木村を逆に効かせたのだ。手に汗握るKO戦は続く4回に決着。このラウンドも両者激しく打ち合って、木村の左フックで石井こらえきれずダウン。同時に主審が試合終了を告げた。KO賞20万円も獲得した木村は12勝8KO1敗。石井は12勝9KO9敗1分。
■S・フェザー級賞金トーナメント予選8回戦
渡邊海(ライオンズ)[TKO6回53秒]新井志道(黒崎KANAO)
2回、シャープな左ジャブと脚でさばいていた長身渡邊の側頭部に新井の左フックが当たると試合は一気に騒がしくなった。ここは渡邊も打ち返して大過なく終えると、3回は再び新井をアウトポイント。身長で劣る新井はガードして入り込む隙、踏み込む隙を探るが、渡邊はスタイルを崩さない。
迎えた6回、新井に合わせて渡邊は左フックを連発。ヒートしたと思った矢先に渡邊の左アッパー強打がさく裂した。たまらず新井倒れ込み、レフェリー岡庭健が即座にストップした。KO賞20万円を手にした渡邊は16勝10KO3敗1分。新井は10勝5KO7敗1分。
■S・フェザー級賞金トーナメント予選8回戦
龍王(角海老宝石)[TKO6回47秒]岩崎一輝(勝輝)
サウスポー同士の一戦。これが木谷陸(KG大和)との試合からの再起戦となる龍王は右ジャブを差し込みながら間合いをはかる出だし。岩崎も打ち終わりへの左ストレートなどを狙いは悪くはなかったが、龍王はこれを右ガードで防ぎ、右を差し返す。こうして間合いをつかむと右ジャブはストレートの威力を発揮し、龍王ペースとなった。
5回は攻撃のピッチを上げ、岩崎を追い込む龍王。ここは岩崎も上体を柔らかく使ってしのいだものの、龍王は勝負所を見誤らず、続く6回も猛攻を継続してストップを呼び込んだ。KO賞20万円も獲得した龍王は12勝7KO3敗1分。岩崎は2勝1KO5敗。
■S・フェザー級賞金トーナメント予選8回戦
福井貫太(石田)[判定2-1(76-75、76-75、76-75)]向山太尊(DANGAN)
サウスポー向山がまずまずの滑り出し。福井は2回にはヒッティングで左目上を切ってしまう。しかし福井も上体をずらしながら左右ストレートなどで拮抗した攻防に持ち込む。
終盤の向山は左を叩き込んで対抗するがガスが心配。そうこうするうちに7回、左フックを合わせられてダウンを喫した。深いダメージの残るものではなかったが、ここで福井もさらに右ストレートを連続ヒットするなど抜け目なく優勢をアピール。向山は最終回に再び攻勢をかけたものの、福井が逃げ切った。向山は10勝6KO6敗。福井は13勝8KO7敗1分。
■S・フェザー級賞金トーナメント予選8回戦
英豪(KODLAB)[判定3-0(77-74、77-74、78-73)]牛島龍吾(八王子中屋)
先制したのはこれが4年4ヵ月ぶりの試合となる牛島だった。2回、右ショートをカウンターで決めて英豪からダウンを奪う。左が多彩な英豪は立て直しを図るが正面での攻防に陥りがちで、パンチの当たる牛島も勢いを落とさない。
試合は互いにひやりとするタイミングが続く熱闘となり、最終8回は英豪が気迫の左右コンビネーションでアピールし面目を保った。KODLABジムへの移籍初戦を飾った英豪は6勝2KO1敗。牛島は5勝3KO4敗2分。
◇L・フライ級6回戦
所龍太(DANGAN)[TKO2回1分43秒]スリヤ・プッタルクサ(タイ)
昨年高校選抜準優勝の所(アマ38勝18KO・RSC6敗、18歳)がプロデビュー。ジャブを上下に打ち分けてプレスし、コーナーを背負ったスリヤを右ストレートでぐらつかせてストップした。


