May
14
Tuesday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

21°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > こちらも直接再戦、森武蔵が渡邉卓也に明白勝利 OPBF・S・フェザー級新王者に

こちらも直接再戦、森武蔵が渡邉卓也に明白勝利 OPBF・S・フェザー級新王者に

2023年6月24日 18時54分

 24日、東京・大田区総合体育館で行われたOPBF・S・フェザー級再戦は同級3位の森武蔵(志成)が同級5位渡邉卓也(DANGAN AOKI)に12回3-0判定勝ち。新チャンピオンに輝いた。スコアはジャッジ全員が117-110。両者は今年3月の決定戦で引き分け。今回はこれを受けたダイレクトリマッチだった。

12回、渡邉をキャンバスに送った森

 “13ラウンド目”からの戦いは互いに様子見なし、ハイテンポな幕開けとなった。その中でサウスポー森の積極的な左ストレートがいい。ダッキングで高低差をつくりながらクロス気味に打ち込むのみならず、渡邉の腹にも差す。4回、渡邉も左右のアッパーで挽回を図るが、森は左から返しの右フックで流れを手放さない。

 4回を終えた時点では森が3-0でリード。ベテラン渡邉は当然のように激しく出る。しかしながら森は右腕でリズムをつくりつつ接近戦から距離を置いてみたり、アッパー狙いの渡邉をはぐらかす。

 しかし渡邉は落ちない。7回、アッパーのみならず左ボディフックで反撃に転じると、8回も左アッパーで森の顔を跳ね上げる。接近戦で森の手数が減った。この回終了後に発表されたスコアは依然として森が2点差で優位だったが、試合の流れは予断を許さない。

 そうして突入した終盤は前回と逆。森が距離を操作して要所の左攻撃でアピール。渡邉は意外に追えない。迎えた最終回、侵入しながら森が放った左がジャストミート。渡邉がキャンバスに崩れるクリーンノックダウンだ。立ち上がった渡邉を倒しきることはできなかったが、森の明白な判定勝利が告げられた。

 「3月は負けたわけじゃなかったけど何とも言えない気持ちだった。WBOアジアもOPBFも獲れてうれしいけれど、世界への通過点。これを経験値にして世界を獲りたいです」。WBOアジアパシフィック・フェザー級王座に続くタイトルを獲得した森は14勝7KO1敗1分。タイトル奪取ならなかった渡邉は39勝21KO12敗2分となった。

◇S・フライ級8回戦
重里侃太朗(志成)[79-73×2、80-72]ウィルベルト・ベロンド(比)

 日本9位のサウスポー重里がフィリピン5位のベロンドに大差勝ち。序盤まれにべトンドのいきなり繰り出す左フックが合う場面もあったが、試合全般的に重里はブロックや脚できっちりと相手の攻撃を外し、シャープなパンチを飛ばして優勢。右リードから上下への散らしや、切り替えしステップからのストレート、左アッパーなど、回を追うごとにヒットを増やしていった。一方でベロンドも動きをさほど落とさず、これを重里は攻め落とすことはできなかった。
 志成ジムへの移籍初戦を無難に飾った重里は5勝2KO1分。前戦で村地翼(駿河男児)と空位のWBOアジアパシフィック王座を争い、判定負けしているベロンドは16勝6KO7敗2分。

移籍初戦を白星で飾った重里㊨

◇S・バンタム級8回戦
木元紳之輔(角海老宝石)[TKO2回2分35秒]プラティップ・チンラム(タイ)

 ジャブを上下に伸ばしてスタートした木元。小柄なプラティップを強気に攻め、2回に3度のダウンを奪ってストップ勝ちした。倒したパンチはスリップ裁定となった最初のダウンも含めいずれもボディブロー。プラティップもパンチを強振して抵抗したが、腹を効かされてからは早かった。
 連敗を3で止めた木元は7勝3KO6敗。プラティップは3勝1KO4敗。

木元㊨倒す
Related article
関連記事