井岡一翔「覚悟を持って戦い抜いた」 フランコは試合キャンセル寸前だったと明かす
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2023年6月24日 21時35分
WBA・S・フライ級タイトルマッチが24日、東京・大田区総合体育館「LIFETIME BOXING FIGHTS 15」のメインで行われ、同級6位の井岡一翔(志成)は計量失格で前日に王座を失ったジョシュア・フランコ(米)に3-0判定勝ちで、王座に返り咲いた。スコアは115-113、116-112×2。
両者は昨年大みそかの2団体統一戦に引き分け。井岡がWBO王座を返上してダクレクとリマッチにこぎつけたが、フランコが前日計量に2.9キロ超過で失格。フランコには当日午前10時にリミット130ポンドの再計量が義務づけられ、井岡が勝てばタイトル獲得、フランコが勝つか引き分けなら王座は空位のまま――という変則ルールでタイトルマッチが開催された。
初回、フランコが前回の試合と同じようにジャブを軸にテンポ良く手数を出していく。井岡はジャブをいくらか被弾。しかしフランコを乗せないようリターンを意識し、初回から右を打っていく。2回からは左ボディをたびたび打ち込んで、チャンスと見て畳みかけて会場を沸かせた。
フランコは4回、左右のフックで井岡に迫り、得意の連打を打ち込んだ。しかし井岡は負けずにボディ打ちをヒット。5回はテンポを上げ、ワンツー、ボディ、アッパーを交えてフランコを攻め立てていく。フランコはヒッティングで右目の上を負傷した。
中盤、優勢に立った井岡は手数でもフランコにひけをとらず、多彩なコンビネーションでフランコを突き放しにかかった。フランコはコツコツとしたパンチを被弾しながらも手を出して抵抗。井岡にくらいついてラウンドを重ねた。
後半は余裕の出た井岡が多彩な攻撃を見せ、フランコが下がった瞬間に畳みかけるシーンを何度か作った。しかしフランコもタフでそのたびに打ち返し、終盤に入っても闘志を失わず、11回に攻めて意地を見せる。それでも井岡は最終回を攻めて締め、判定勝利をものにした。
34歳井岡は30勝15KO2敗1分。27歳のフランコは18勝8KO2敗3分1無効試合。
勝利者インタビューで井岡は「去年の大みそか、あのときからあきらあえず、いろいろありましたけど、みなさんの応援で世界チャンピオンに返り咲くことができました。未来の子ども達に必ず報われる姿を見せたかったので、こうして報われてうれしい。フランコ選手は前回同様強かった。ハートも強かったし、パンチの角度も多彩だった。そういうグレートなチャンピオンに勝ててうれしい。こうして拳を交えて僕も満足しています。挑戦し続けるメッセージが何か届いたらうれしい」とあいさつした。
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