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井岡一翔「覚悟を持って戦い抜いた」 フランコは試合キャンセル寸前だったと明かす

2023年6月25日 1時33分

 24日のWBA・S・フライ級タイトルマッチで計量失格の前王者ジョシュア・フランコ(米)に勝利した井岡一翔(志成)は試合後、記者会見で胸の内を語った。

試合後、記者会見する井岡

 引き分けに終わった昨年大みそかの第1戦でロープを背負うシーンを多く作ってしまった。これを受けての戦いについて、「覚悟を持って試合をする。自分が倒されても、自分が倒しても後悔がないように勝負しないといけない試合だった。その気持ちがあれば下がらないし、相手の得意分野で勝てば負ける要素はない。そこで今日はしっかり勝てたのかなと思います」と分析した。

 「駆け引きは考えていなかった」と気持ちの勝負を強調しながら、技術的には「1で止める。たとえば1のジャブにカウンターを会わせると2、3、4が出なくなる。相手は1でパンチが来ると体に染みつくから2、3、4が出なくなる」とフランコの連打を封じた秘訣を明かした。

 試合直前に昨年大みそかのドーピング検査が公開され、フランコが大幅な体重超過という失態を犯すなどリング外で騒がしい事態に見舞われた。井岡は体重超過について、「何がなんでも戦いたかった」として、試合当日に行われたフランコの再計量の体重(58.9キロ以内)にもまったく文句はなかったと説明した。

 ドーピング検査に関しては、「後ろめたいことは1ミリもない。試合が終わってから発表してほしかったのではなく、もっと早く出してほしかった。このタイミングで発表だと試合を中止させようと思っているのかと不安を抱く」とタイミングの問題を強調した。

 今後に関しては、これまで通りWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との対戦を希望。井岡がWBO王座を保持していたときの指名挑戦者で、5月にWBO王座に就いた中谷潤人(M.T)に関しては「そういう選択をするときがくればする」と話し、あくまでエストラーダへの道が最優先との考えを示した。

こちらはガルシア・トレーナー(左)とフランコ

 一方、敗れたフランコは「今日は井岡のほうがシャープだった」と勝者をたたえた。ロバート・ガルシア・トレーナーは、「この試合をキャンセルしてアメリカに帰る一歩手前までいっていたことをお伝えしたい」とトラブルの発生を告白。ただし、その理由は明かさず「もう少し時がたてばお話ししたいが、今は話すことができない」と語るにとどめた。あくまでフランコの個人的な問題であり、井岡のドーピング検査の結果発表とは無関係だと答えた。

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