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失態続くJBCが組織改革誓う 人事刷新、倫理委員会規程変更、ドーピング規定の制定など

2023年7月7日 17時21分

 日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は7日、実行委員会を開き、JPBAが失態続きのJBCにミスの再発防止を求めたのに対し、JBCが組織改革などの対応策を提示した。

委員会後に会見した萩原JBC理事長(左)と小林JPBA会長

 実行委員会は1年ほど前に発足し、JPBAからは各地区の協会長、事務局長らが出席し、JBCからは理事長、本部事務局長らが出席。月1度のペースで業界のさまざまな問題について話し合ってきた。

 ところが最近は相次いでJBCのミスが発覚した。5月14日に札幌で行われた試合では、ライセンスを保持しないナイジェリア選手がリングに上がり試合をする替え玉事件が発生。JBCがパスポートチェックを怠ったことが明らかになった。6月11日の京都の試合では、JBCが異なる重さのグローブを対戦する2選手に与え、そのまま試合が行われた。JBCが8回戦だと考えていた試合が、10回戦だったというケースもあった。

 委員会後に会見したJPBAの小林昭司会長は「何か起きたときの対処が遅い、実行委員会で決めたことが倫理委員会を通すことで時間がかかりすぎる」と問題を指摘。「みんなボクシング界を良くしたいと思っている。それをどうもっていくか。団結しないといけない。起こらなくていいミスは起こらないようにしていきたい」と語った。

 萩原実JBC理事長は「組織改革をしていくという話をさせていただいた。迅速な対応ができるように倫理委員会の規定を変えることも考えている」と回答。倫理委員会を通す問題と通さなくて済む問題を仕分けする考えを示した。また、ミスを起こさないために、役職の変更、人員を3人増やすという改革案も示した。

 安河内剛JBC事務局長は、JBCが度重なる裁判での敗北により訴訟リスクにおびえ、意思決定に時間がかかっているという背景も説明した。

 井岡一翔(志成)のドーピング検査問題について、JBCは早急にドーピング規定を作成すると表明。萩原理事長は「協会と話し合いながら細かくルール作りをしていく」と説明。安河内事務局長は「そんなに時間はかからないと思う。できれば8月11日には間に合わせたい」と目標を掲げた。

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