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堤聖也-増田陸を占う モンスタートーナメント準決勝いよいよ日本王者登場

2023年8月15日 17時41分

 井上尚弥の名を冠したバンタム級トーナメント(優勝賞金1000万円)の準決勝が8月30日後楽園ホールで行われる。1回戦はシードだった日本チャンピオン堤聖也(角海老宝石)もここで登場し、保持するタイトルと決勝進出をかけて増田陸(帝拳)と対戦。評価上昇中の王者が下馬評通りに防衛を果たすのか。当日は松本圭佑-オイコラ、井上浩樹-イスモリロフのタイトルマッチとともに開催され、Leminoで無料ライブ配信される。《ボクシング・ビート9月号より》

3月に行われた発表会見から

 7月、チャンピオン堤は3週間のロサンゼルス合宿を行った。向こうでは週に3日のペースでスパーリングをしたが、ほとんどが右相手。「相手(増田)のことは考えていなかった」とまで言うのだから少々驚いた。しかしながら、モンスタートーナメントで年内のスケジュールが埋まっている堤としては、試合と試合の間の練習が相手対策ばかりに費やされないよう、あえてそうしたというのだ。自分のボクシングを磨く時間が欲しかったということだ。

 「スパーリングでは普通にやられましたが、一方で自分の続けてきた練習が間違っていなかったことも分かった」

 堤が振り返る。間違っていなかったというのは、基本練習を徹底する姿勢。著名トレーナーのマニー・ロブレスのジムで「さらに丁寧にやれ」とアドバイスされた堤は、帰国後の練習を見てもそれを実践している様子だ。

 さて今度のタイトルマッチ、挑戦者増田が勝てば4戦目の最短奪取記録で大きな話題になるはずだが、これを言い換えればまだプロ歴が浅いということである。堤にしてもプロで10戦(8勝7KO2分)だが、増田がデビューした時にはもうチャンピオンだったのだ。また堤はそれ以前にも中嶋一輝や比嘉大吾ら強敵と引き分けていることからも、戦績以上の経験を有していると言ってよかろう。プロ実績を比べると王者・堤優位の予想となって当然なのである。

 そんな試合をおもしろくさせる要素がある。両者は大学時代に一度だけ対戦しており、2学年上の堤が5-0で判定勝ちしているが、この時のことを増田に尋ねると、

 「最初から接近戦でグチャグチャになって敗れましたが、僕の左で(堤が)動揺するところ、『効いてるな』と分かるところはありました」

 負け惜しみではない。というのも、勝った堤が素直にこう認めているからだ。

 「マジで何度意識が飛びそうになったことか。試合中はもらったら(それで)落ちる感覚がずっとありましたよ」..

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