日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会は3日、再審開始の決まった元プロボクサーで元死刑囚の袴田巌さんについて、東京高検に裁判の早期終結を求める要請活動を行う。

　要請活動には有志のボクシング関係者が参加し、潔白を示す白いバンデージを突き上げて袴田さんの無罪をアピールする。要請活動には現役選手からL･フライ級2団体統一王者の寺地拳四朗（BMB）、WBO女子S･フライ級王者の晝田瑞希（三迫）、日本S･ウェルター級王者の出田裕一（三迫）、元世界王者の飯田覚士さんらが参加予定。

　強盗殺人放火の罪で逮捕され、死刑判決を受けた袴田さんは半世紀以上にわたり無罪を訴え続け、今年3月に無罪獲得に大きく前進する再審開始が決定。しかし検察は10月27日に始まる再審公判で、袴田さんが有罪であると立証する方針を打ち出しており、アピール活動はこれに反対するもの。同時に証拠開示も要請する。