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重岡優大はパンヤに大差判定勝ち 兄弟で「暫定」外しミニマム級正規王者に

2023年10月7日 20時13分

 WBCミニマム級タイトルマッチが7日、東京・大田区総合体育館で行われ、暫定王者の重岡優大(ワタナベ)が正規王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)に3-0判定勝ち。WBC正規王者となった。スコアは119-109×2、117-111。

思い切り拳を振っていった優大(左)

 両者は4月に対戦予定だったが、パンヤのインフルエンザ感染でキャンセル。この間に優大が暫定王者となり、半年おいて仕切り直しの対戦。IBF戦に勝利したばかりの優大の弟、銀次朗がセコンドに入った。

 パンヤは右ボディ中心、優大は右フック、左ストレートを力強く振っていく立ち上がり。互いに手数は少ないが、優大は3回にペースアップ。パンヤのガードの上からパワーパンチを打ち込み、右を外して左も決めた。

 4回はパンヤがジワジワと前に出て右ストレートをヒット。4回終了時の公開採点は、39-37×3で優大がリードした。

 5回、優大はカウンターの右フックを決めると、パンヤの動きが一瞬止まる。優大はパンヤをロープに押し込んで畳みかけた。

 パンヤは中盤、前に出て右を打っていった。優大は頭を振ってこれを避け、打ち終わりに左を打ってペースを掌握。右アッパーも決めた。中盤はスピードの差をいかし、パンヤのプレスを空転させて試合を進めた。8回を終わって、79-73×3とリードを広げた。

 終盤はパンヤが逆転を狙って前に出たが、逆に優大が強打でパンヤを下がらせるシーンを何度もつくる。パンヤは最後まであきらめず王者の意地を見せたが、優大が優勢のままゴールテープを切った。

 優大は8勝5KO。5ラウンドあたりに左右の拳を痛め、思うようにパンチが打てなくなったと試合後に明かした。パンヤは40勝22KO4敗。「優大はスピードがあって、後半はついていけなくなった」と敗因を語った。

兄弟で正規の世界王者になった重岡兄弟

 優大は「今日はKOでも判定でも自分を褒めようと思っていた。パンヤ選手はリスペクトしてます。向こうもアウェーで出てくるのは勇気のいったことだと思う。どういう内容でも勝ち続けて次につなげたい」とあいさつ。さらに「WBOのチャンピオンとやりたい。そいつとけんかボクシングができたらいい」とWBOオスカル・王者コリャソ(プエルトリコ)との統一戦を希望した。

■日本男子世界王者
WBCミニマム級 重岡優大(ワタナベ)
IBFミニマム級 重岡銀次朗(ワタナベ)
WBA&WBC・L・フライ級 寺地拳四朗(BMB)
WBA・S・フライ級 井岡一翔(志成)
WBO・S・フライ級 中谷潤人(M.T)
WBAバンタム級 井上拓真(大橋)
WBC&WBO・S・バンタム級 井上尚弥(大橋)

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