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東洋太平洋王者の永田大士が1階級上で勝利 元日本王者の佐川遼は福井貫太に敗れる

2023年10月10日 20時42分

「ダイヤモンドグローブ」が10日、後楽園ホールで開催され、メインのウェルター級8回戦に出場した東洋太平洋S・ライト級王者の永田大士(三迫)はキム・ジンス(韓国)に3-0判定勝ち。セミのS・フェザー級8回戦は、福井貫太(石田)が元日本フェザー級王者の佐川遼(三迫)に8回TKO勝ちした。

永田(右)は被弾が多かったもののグイグイ前に出た

◇ウェルター級8回戦
永田大士(三迫)[3-0(77-74、78-73)]キム・ジンス(韓国)

 昨年12月、近藤明広(一力)から東洋太平洋S・ライト級王座を奪った永田がノンタイトル戦。昨年12月に岡田博喜を下した元韓国ウェルター級王者のキムとサウスポー対決となった。

 長身のキムに永田がプレスをかけていく立ち上がり。初回、キムの左で永田は右目上をカット。終盤にはキムの射程の長い左ストレートが永田に炸裂してヒヤリ。徹底して距離を取ってカウンター狙いのキムは2回にも左カウンターを決めた。

 馬力のある永田が追いかけ、キムがフットワークを使ってリングを回る。永田はキムの打ち終わりにパンチを返し、徐々にプレスを効かせていく。キムは距離を詰められるとホールドでしのぐ。5回、キムがホールディングで減点1が科せられた。

 6回、永田がグイグイと攻め、ジャブ、左ストレートでキムに迫る。しかし終盤、キムの左カウンターが炸裂してまたしてもヒヤリだ。7回もキムの強烈が左がヒット。キムは右フックも決めて、永田の前進が少し弱まった。

 最終回は永田がジャブ、左を決めたが、キムの強打も最後まで炸裂。永田が打たれ強さを発揮して、勝利を手にした。永田は18勝6KO3敗2分。「相手のパンチは過去イチだった」とキムのパンチを評価した。また、海外進出については「この内容では」と前置きしつつ、「チャンスがあればどこにでもいきたい」と意欲的だった。キムは10勝6KO6敗。

◇S・フェザー級8回戦
福井貫太(石田)[TKO8回1分55秒]佐川遼(三迫)

 佐川は4月に王座返り咲きをかけて松本圭佑(大橋)と日本フェザー級王座を争ったものの敗退。階級を上げての再起戦で、日本S・フェザー級14位の福井を迎えた。佐川はジャブから右ストレートを上下に散らし、福井はカウンターで待ち構え、自分からもシャープな右を打ち込んでいく。接近戦でも両者譲らず、初回から見応えのアル攻防が繰り広げられた。

こちらはダウンを奪った右アッパー

 4回、スピードで上回る福井が距離を詰めてコンビネーションで攻撃。アッパー、左フックを打ち込んで優位に立つ。福井は佐川のアタックをいなしながら、5回には右ストレートを決めた。ペースをつかめない佐川は6回、接近戦でボディ攻撃を仕掛け、福井にダメージを与える。7回も佐川がパワーで優勢だ。

 佐川がペースを引き寄せたかに見えた8回、福井の右アッパーが炸裂、効いたところに左フックを追撃すると佐川が背中からダウン。辛うじて立ち上がり、再開となったが、フラフラの佐川に福井が連打を浴びせたところでストップとなった。

勝利の瞬間、福井は渾身のガッツポーズ

 福井は「後楽園ホール4回目で初勝利。まぶたを切ったり、アゴを骨折したり、いいことがなかった。来月のランキングは佐川選手に失礼のないランキングを期待しています」とあいさつした。戦績は11勝8KO5敗1分。日本S・フェザー級5位の佐川は連敗で12勝7KO4敗。

◇S・フライ級8回戦
川浦龍生(三迫)[TKO3回2分20秒]森青葉(角海老宝石)

 6月の日本S・フライ級王座決定戦で高山涼深(ワタナベ)に沈められた川浦の再起戦はサウスポー対決。川浦はスタートからジャブの精度で上回り、森のパンチを外して左ストレートをヒット。アッパー、ボディ打ちにもつなげ、初回に早くも波状攻撃を見せた。

初回から左ストレートを決めた川浦(左)

 森は2回にプレスを強め、川浦をロープに押し込んでボディ攻撃。しかし川浦の左カウンターが立て続けにヒットし、森にダメージを与えた。3回、川浦が左カウンターを決めると森がグラリ、すかさず川浦が左を追撃すると森はバッタリと倒れ、主審がノーカウントでストップした。

 日本S・フライ級4位の川浦は連敗脱出で10勝7KO2敗。再び日本タイトル獲得を目指す。森は7勝1KO4敗2分け。

2回にダウンを奪って雄叫びを上げる廣瀬

◇フェザー級6回戦
廣瀬祐也(協栄)[TKO3回1分24秒]渡辺凜太郎(レパード玉熊)

 サウスポー対決。互いにジャブを差し合い左ストレートを狙う。初回終了間際、パンチの迫力で上回る廣瀬の左が決まった。2回、廣瀬の左ボディで渡辺の動きが一瞬止まる。廣瀬は左強打でチャージし続け、ラウンド後半に左で2つダウンを奪った。

 3回、渡辺が頭を下げたところに廣瀬が左アッパーで3つ目、さらに立ち上がった渡辺に左を打ち下ろし4つ目のダウンを奪ったところでストップ。廣瀬は8勝4KO3敗1分。渡辺は4勝1KO2敗1分。

◇S・フライ級4回戦
井上稜介(ONE・TWOスポーツ)[3-0(39-37×3)]ガチャピン政道(協栄)

◇S・フライ級4回戦
佐藤麻人(極東)[引き分け1-0(39-37、38-38×2)]加賀谷優大(ランド)
観衆=1210人

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