日本プロボクシング協会は24日、静岡県熱海市で理事会と忘年会を開催、袴田巌支援委員会の発案で元プロボクサーの袴田さんの姉、秀子さんを忘年会に招いた。

　強盗殺人などの罪で死刑判決を受け、無罪を訴え続ける袴田さんは3月に東京高裁で再審開始が決定。現在は静岡地裁で再審公判が開かれ、無罪判決が出る見通しだが、検察側はこのごに及んでも袴田さんが犯人だと主張している。

　支援活動を続ける協会は、裁判が進むこの機会に袴田さんと姉秀子さんに温泉に浸かって元気になってもらおうと、袴田きょうだいを熱海に招いた。

　袴田さん本人は残念ながら参加できなかったものの、袴田さんを支え続けた90歳の姉、秀子さんが支援者とともに出席。大浴場で英気を養った秀子さんは忘年会の席で「ボクシング協会の皆さまには本当に感謝しています。特に外国へも発信頂き、それが大きな力となりました。来年にはきっと良い結果が報告出来ると信じています」とあいさつ。ダウンベストがクリスマスプレゼントとして贈られ、集まった50人ほどの協会員から拍手が沸いた。

　10月に始まった再審は来年3月まで予定されている。いつのタイミングか不明だが、一日も早い無罪確定がボクシング界の願いだ。