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2016年ミニ展望、今年はだれが世界挑戦する?

2016年1月5日 17時56分

 年末の世界戦ラッシュは、1年ぶりに復帰した井上尚弥(大橋)がまたひと回り成長した姿を披露し、御大の内山高志(ワタナベ)は相変わらずの強さを見せつけてV11を達成。大阪の井岡一翔(井岡)は鮮やかなボディブローフィニッシュでレベコとの因縁にケリをつけた。2016年は国内に9人いる日本人世界王者の活躍もさることながら、世界挑戦のウェイティングサークルに入っているボクサーたちの動向も気になるところ。2016年“世界挑戦するかもしれない”ボクサーをチェックしてみよう。

左から和氣、大平、宮崎、拳四朗

 最も世界に近づいている男といえば、IBF世界S・バンタム級1位の和氣慎吾(古口)だ。昨年6月に指名挑戦者決定戦を制して既に挑戦権を獲得済み。王者カール・フランプトンがWBA王者スコット・クイッグとの統一戦を選択したため、少し待たされている。統一戦後の王座の行方は不透明なところがあるが、和氣が今年中に世界の舞台に立つのは間違いないだろう。このクラスは前日本王者の小國以載(角海老宝石)も同王座を返上して世界挑戦を狙っている。

 ミニマム級は大平剛(花形)。2014年大みそかにIBFとWBO王座をかけて高山勝成(仲里)に挑戦した経験があり、現在はオファー待ちの状況。日本人王者が3団体を占めるL・フライ級は元WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(井岡)が筆頭候補か。13年大みそかの減量失敗でみそをつけたが、そろそろ2階級制覇へのトライしてもいいころ。12月にプロ6戦目で日本王座を獲得した拳四朗(BMB)も世界を狙う一人で、父の元日本ミドル級、OPBF・L・ヘビー級王者の寺地永会長も早期挑戦に意欲を示している。フライ級は日本王者に返り咲いた粉川拓也(宮田)が再びチャンスを伺う。

左から五十嵐、石田、井上拓、松本

 S・フライ級は混戦模様だ。日本王者の石田匠(井岡)は大みそかに久々のKO勝利で4度目の防衛を成功。「来年は世界に出ていきたい」と意欲満々だ。OPBF同級王者の井上拓真(大橋)は年末の防衛戦がピリッとせず「もう少し様子を見たい」(大橋会長)と手放しで喜べる内容ではなかったが、強気に攻める大橋ジムだけに、年内の挑戦は十分にある。2階級制覇を狙う元WBC世界フライ級王者の五十嵐俊幸(帝拳)もゴーサイン待ちの状態だ。帝里木下(千里馬神戸)も再挑戦を狙う。

 バンタム級の松本亮(大橋)も今年は勝負の年と位置付けている。あとはどのタイミングでどの王者に挑戦するか。フェザー級の細野悟(大橋)は暮れに元WBA世界S・バンタム級王者の下田昭文(帝拳)とのサバイバルマッチを制し、4度目のチャレンジに望みをつないだ。14年大みそかにギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)に挑戦した天笠尚(山上)も本来のフェザー級で世界を狙う。

左から細野、三浦、小原、村田

 フランシスコ・バルガス(メキシコ)にWBC世界S・フェザー級タイトルを奪われた三浦隆司(帝拳)も黙っていないだろう。いくつものメディアから年間最高試合に選ばれたバルガスとの再戦は米国でも期待されている。昨年アメリカでIBF世界S・ライト級挑戦者決定戦に出場し、不可解な判定でドローとなった小原佳太(三迫)はウォルター・カスティーリョ(ニカラグア)との再戦が既に内定しており、この試合に勝利すれば世界への道が開ける。

 デビュー時から世界挑戦が期待されていたロンドン五輪金メダリストの村田諒太(帝拳)は13年8月にプロデビューしてから2年半がたった。今か今かと挑戦を心待ちにするファンも多いだろうが、所属の帝拳ジムは試合内容をよく見極めて、最終的なゴーサインを出すため、現時点ではわからないとしか言いようがない。既に世界4団体でランク入りし、いつでも挑戦しておかしくない立場にいる村田。はたして激戦のミドル級で年内の世界挑戦は実現するのか!?

 このほかにも世界挑戦のチャンスが転がり込むボクサーは出てくるはずだ。はたしてこの中から今年はだれが世界チャンピオンに輝くのだろうか。

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