伝説のKOキング、カルロス・サラテ ビート8月号「チャンピオンの殿堂」より
2024年7月17日 9時42分
2024年7月16日 17時51分
7月18日、後楽園ホールで日本バンタム級王座の初防衛戦に臨む富施郁哉。指名挑戦者の増田陸(帝拳)は評価が高いうえに、昨年の直接対決で敗れた相手とあって下馬評は劣勢。しかしながら富施は負ければ一度も防衛できず無冠となる一方で勝てば得るものも大きく、典型的なハイリスク・ハイリターンの試合とも言えるのである。富施の明日はどっちだ!?《ボクシング・ビート8月号より》
「前回やられていますし、まあそうでしょ、と思います。でも、見とけよという気持ちはあります、ハイ」
最強挑戦者と名高い増田陸を迎える富施郁哉はそう話す。きたる7月18日、後楽園ホールで富施は日本バンタム級王座をかけて増田と対戦。「まあそうでしょ」とは、不利とされる下馬評のことだ。
昨年5月、富施は増田に7回TKO負けしている。増田の左クロスで初回と7回にダウンし、最後はレフェリーにストップされた。
この時、富施は日本バンタム級2位まで上っていた。日本ユース王座を経験し、豪州遠征ではサム・グッドマン(現世界1位)に判定負けもダウンを奪うなど見せ場をつくり、日本ランカーとしての存在感を着実に強めていた頃だった。それが、当時デビュー2連続初回KO勝ちの、いわば実力未知数だった増田にTKO負け。不本意にもルーキーの潜在能力を引き出す役回りとなったのだ。
敗戦後はちょっと自信を失っていた。しかし周囲の励ましもあってもう一度リングに戻ることに。富施に勝って堤聖也(角海老宝石)に挑んだ増田が激闘を演じるのを見て、「チャンピオンになるにはこのままじゃダメだ」とカムバックに向けた意欲を一層強くした。
那須亮祐(グリーンツダ)とのカーニバル挑戦者決定戦、そして今年4月、杉本太一(勝輝)との日本王座決定戦と、再起して重要試合を乗り越える間も、頭の片隅ではずっと増田を意識していた。増田の動向から、杉本に勝って新王者になれば最初の防衛戦で再戦することも承知していた。
「一度負けているわけだし、それにここで僕が増田選手と戦わないと皆納得しません」(富施)
富施は1998年7月10日、茨城県笠間市の生まれ。3人きょうだいの長男で、弟と妹がいる。小学校で空手を始め、少年野球のリトルリーグにも所属。中学では陸上部に入り、400㍍走で県大会6位に入賞した。
父と祖父がボクシング好きだった影響で、高校になったらやってみようかなと思っていた。地元の学校ではなく、水戸桜ノ牧高校常北校に進路を決めたのは、ボクシング部があって比較的近くだったからだ。最寄り駅もなく、水戸駅からバスで1時間弱の場所に分校はあった。両親は「好きなことをやればいい」と応援してくれた。..
記事全文は発売中のボクシング・ビート8月号に掲載しています。
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