“ピットブル”陥落、バレンスエラ殊勲 ヘビー級ホープのアンダーソンも苦杯
2024年8月4日 15時45分
2024年8月4日 15時40分
3日(日本時間4日)ロサンゼルスのサッカースタジアム、BMOスタジアムで「リヤドシーズン」の米国第1弾イベントが行われ、メインのWBA世界S・ウェルター級&WBO同級暫定タイトルマッチは、WBA王者のイスライル・マドリモフ(ウズベキスタン)がテレンス・クロフォード(米)に12回判定負けし、王座が交代した。スコアは116-112に115-113が2者の3-0で、クロフォードは4階級制覇に成功。
サウスポーでスタートしたクロフォードに対し、王者はじりじりと距離を詰め、両者慎重な初回だった。2回、クロフォードがボディーにパンチをまとめたのに対し、いきなりの右を出し始めた王者は上半身を大きく動かしながらプレスを掛け続ける。これにクロフォードもロープを背負い続けることなく応戦し、序盤は見応えあるペース争いとなった。
5回、右目周辺が腫れ始めた影響か、ポイントを落としたクロフォードだが、6回は左、右とヒットしてポイントを取り返し、7回もやや有効打で上回った感。マドリモフも左目周辺を赤くしながら、8回終盤には右フックをヒットし、競った展開で終盤に入った。
9回、右ストレートや左フックをヒットした王者だが、11回になると疲労の色を見せ、クロフォードの左アッパーを食ったり、バランス崩す場面が増えてくる。迎えた最終回、王者はサウスポーにスイッチし攻め掛かるが、クロフォードも右アッパーをねじ込むなど有効打数で上回って終了のゴングを聞いた。
来月には37歳を迎えるクロフォードは41勝31KO不敗。終盤に地力を見せたかたちで、2本のベルトを獲得するとともに4階級制覇を達成した。一方、29歳のマドリモフは10勝7KO1敗1分。マゴメド・クルバノフ(ロシア)を破り手にした王座の初防衛はならず。
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